☆証☆

「砕かれるために」

横浜国立大学 石塚宏樹

恥ずかしい話、僕は NC に対してそれほど大きな期待も意気込みもないまま、その参加を申込んでしまった。それでも申込みの受付が開始されてから比較的早めに参加を決めたのは、今年の春に全国リーダー訓練会に参加させてもらった事による。この訓練会で僕は一足早く全国に信仰の友を与えられ、合宿最後の夜、僕らは(といってもその場にいたのは 10 人くらいだが)集会で使用し完成させた 100 ピースの小さいパズルの裏にメッセージを残し、バラバラにしたピースをそれぞれが持ち帰った。 NC で再会を果たしパズルを再び完成させる事を誓って。その思い出が強烈に僕の記憶に焼き付けられていたからである。

正直たいした理由ではないと思う。 NC の目的もテーマも何も関係ない、安直な理由だと思う。けれど、こうして NC に向けての証を頼まれ、改めて NC のテーマと今の自分の生活を鑑みたところ、期待すべき事が見えてきた。

僕は小学生の頃から毎週教会に通っているが、我が家はクリスチャンホームではなく、家族でクリスチャンは僕だけである。ある意味もっとも身近な隣人が救われていない。もちろん家族の救いのために日々祈ってはいるけれど、神様がやれと言われた事を家族の中で実践しているか、キリストの香りを放つものとなっているかというと、全然そんなことはないと思う。

またノンクリスチャンの友人たちとの付き合いにおいても、いつも彼らの救いについて心の底から祈る事のできない冷めた自分がいる。無関心になってしまっている自分がいる。表面上は上手くやっているように見えても、魂の救いという視点で見た時、実は溺れて死にそうになっている人を何もしないでただ傍観しているのと同じ事を僕はやっている。

そんな僕の愛のない、冷たい心が NC を通して砕かれ、変えられたらと切に願う。 21 年かけて作り上げられた僕の頑なな心がそう簡単に変えられるとは考えにくい。考えにくいけれど、それでもそれが可能な方がいる。僕の冷めた心を砕きそれを新しく作り変える事のできる方がいる。それを信じる。だから僕は、期待を持って 2006 年の NC に臨もうと思う。

 

†KGK† -National Conference 2006!!-


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