今日のできごと


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2024/1/23(火)

 

サウル王の嫉妬深さの原因

1.サウル王の自己イメージは低かった

 サウル王の自分自身に対する見方は、非常に低いものでした。

 サウルは答えて言った。
 「わたしはイスラエルで最も小さな部族ベニヤミンの者ですし、
  そのベニヤミンでも最小の一族の者です。
 サムエル記上 9章21節(前半)

 
 サウル王は、「自分はイスラエルの12部族中で最小の部族に属する者だ」
 そして「その最小部族の中でも最小の一族だ」と、認識していたのです。
 サウル王は、他人との比較によって自分自身を決めつけていたのです。

 「他人と比べて自分の方が、小さく弱く低い存在だ」と決めつけること、
 これが、そもそもの間違いでした。
 別に最小の部族であろうが、最小の一族であろうが関係なかったのです。

 他人よりも自分の方が劣っているという、間違った自己イメージを持っていたため、
 そこがサウル王のウィークポイント(弱点)に、なってしまっていました。
 そこを突かれると、彼の自己防衛本能が働くようになってしまっていたのです。

2.サウル王はゴリアトを倒したダビデに対して嫉妬した

 サウル王にとって、「人が自分よりも優れている」ことを見せつけられることは
 「他人と比べて自分の方がダメな存在だ」ということを、示されることと同じで、
 受け入れがたいことでした。

 「自分は他人よりも弱くて小さい」という自己イメージが、沸き上がり
 「自分はダメだ」という劣等意識が、再び心を占めてしまい
 それを払しょくしようという、行動にでるようになったのです。

 従って、自分が倒せなかったゴリアトを倒したダビデは
 自分よりも優れているから、「やつをこのままにはしておけない」という
 思いになり、ダビデを亡き者にしようとしてしまったのです。

3.劣等意識がサウルを嫉妬心に走らせた

 劣等意識は、危険です。
 自分よりも優れた人を、受け入れられなくするからです。
 「自分はダメではない」という意識で居続けるためには、どうしても

 「自分が人よりも優れていなければならない」「劣っていてはならない」
 ということになってしまい、いつでも自分が人より上でないといられなくなるのです。
 自分よりも優れた人を見た時に抱く嫉妬心が、殊更に強いのが特徴です。

 サウルの劣等意識こそが、彼を嫉妬心に燃えさせ
 何も悪くなかったダビデを、追い回す結果につながっていったのです。
 まったく無意味で無駄なことを、サウル王はしてしまったわけです。

むすび.神に愛されているいることを信じる

 解決は劣等意識の払拭にありました。
 神に限りない愛で愛されているということが、よくわかっていないと
 劣等意識を持つようになります。

 「自分はダメだ」という意識になってしまうのです。
 しかし他人よりも劣っていようがどうであろうが、神の愛は変わりません。
 すべての人に、平等に注がれているのです。

 解決は、神の愛をしっかりと受け止めるということに尽きるのです。
 今日も神の愛をしっかりと受け止めて、生きていきましょう!

 【今日の聖書】
 愛することのない者は神を知りません。
 神は愛だからです。
 ヨハネの手紙一 4章8節


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