金の牛の像を造ってしまったアロン
1.民は簡単に偶像を作ってしまった
モーセがシナイ山で主と語っていた時、モーセがなかなか山から降りてこないので
民はアロンの所に集まってきて、こう言いました。
「さあ、我々に先立って進む神々を造ってください。」
いとも簡単に、偶像を作ってそれを神にしてしまおうとしています。
アロンも簡単に要求を受け入れてしまって、金の雄牛の像を作ってしまっています。
本当に簡単に神に背いて、神ならぬものを神にしている姿がそこにあるのです。
2.罪に陥るのは簡単
いかに罪に陥ることが簡単で、時間がかからない事であるかがわかります。
神に従うことはなかなかできないのですが、神に背いて罪を犯すことは
簡単にできてしまっているのです。
全ての人が罪人であるというのは、全ての人がこういう性質を
生まれながらにして持っている、ということなのです。
罪人として生まれているということ、それはモーセも同じでした。
3.神と親密に過ごす
モーセももちろん、罪人として生まれついていましたが
モーセは偶像を作ったり、偶像を拝んだりはしていませんでした。
モーセはこの時、偶像崇拝とはまったく逆の状況にありました。
モーセはこの時、シナイ山の山頂で神と親しく交わっていたのです。
罪に簡単に陥らないでいる方法は、何でしょうか?
罪の逆に、集中していればよいのです。神と親密に過ごしていればよいのです。
モーセは、神との親密な一対一の交わりをしていたのです。
モーセは、神の言葉を聴くことに集中していたため
罪の誘惑に陥る隙が、なかったのです。
むすび.神との親密な時間を過ごして罪から離れる
罪の誘惑に負けやすい、何とかならないかと思っているなら
まずそのままの姿で、神の前に出る事です。もうだめだということはありません。
ありのままの姿で、自分の心の中にあるものを神に語るのです。
時間を忘れて、集中して神との時間を過ごすのです。
神に近づけば近づくほど、誘惑に陥ることから離れることができるのです。
罪の誘惑に陥るのは簡単ですが、それを避けることも可能なのです。
【今日の聖書】
モーセが山からなかなか下りて来ないのを見て、
民がアロンのもとに集まって来て、
「さあ、我々に先立って進む神々を造ってください。
エジプトの国から我々を導き上った人、
あのモーセがどうなってしまったのか分からないからです」と言うと、
アロンは彼らに言った。
「あなたたちの妻、息子、娘らが着けている金の耳輪をはずし、
わたしのところに持って来なさい。」
民は全員、着けていた金の耳輪をはずし、アロンのところに持って来た。
彼はそれを受け取ると、のみで型を作り、若い雄牛の鋳像を造った。
すると彼らは、
「イスラエルよ、これこそあなたをエジプトの国から導き上った
あなたの神々だ」と言った。
アロンはこれを見て、その前に祭壇を築き、
「明日、主の祭りを行う」と宣言した。
彼らは次の朝早く起き、焼き尽くす献げ物をささげ、
和解の献げ物を供えた。
民は座って飲み食いし、立っては戯れた。
出エジプト記 32章1〜6節