主が答えられない
１．主はダビデがケイラを討つべきか尋ねた時、行けと答えられた
ダビデが主に尋ねると、その都度主は答えられています。
ダビデがサウル王の手を逃れていた時、ペリシテ人がケイラを襲い、
麦打ち場を略奪している、という知らせをダビデが聞いた時
ダビデは主に託宣を求めます。
ダビデは主に託宣を求めた。
「行って、このペリシテ人を討つべきでしょうか。」
主はダビデに言われた。
「行け、ペリシテ人を討って、ケイラを救え。」
サムエル記上 ２３章２節
主はダビデに、「行け、ペリシテ人を討って、ケイラを救え。」と
明確に答えられています。
２．主はダビデがサウルがケイラに来るか尋ねた時、来ると答えられた
さらに、サウルがケイラに下って来るかどうか主に尋ねた時も
「彼は下って来る」と明確に答えて下さっています。
ダビデは主に尋ねた。
「イスラエルの神、主よ、サウルがケイラに進んで来て、
わたしゆえにこの町を滅ぼそうとしていることを僕は確かに知りました。
ケイラの有力者らは、サウルの手にわたしを引き渡すでしょうか。
僕が聞いているように、サウルはケイラに下って来るでしょうか。
イスラエルの神、主よ、どうか僕にお示しください。」
主は「彼は下って来る」と言われた。
サムエル記上 ２３章１０〜１１節
３．主はサウル王が尋ねた時、何も答えられなかった
しかし、ペリシテ人が集結してシュネムに来て陣を敷き
サウルが、イスラエルの全軍を集めてギルボアに陣を敷いた時
恐れおののくサウル王に、主は一言もお答えになりませんでした。
ペリシテ人は集結し、シュネムに来て陣を敷いた。
サウルはイスラエルの全軍を集めてギルボアに陣を敷いた。
サムエル記上 ２８章４節
サウルは主に託宣を求めたが、主は夢によっても、ウリムによっても、
預言者によってもお答えにならなかった。
サムエル記上 ２８章６節
なぜでしょうか？
サムエルは死ぬ日まで、再びサウルに会おうとせず、サウルのことを嘆いた。
主はサウルを、イスラエルの上に王として立てたことを悔いられた。
サムエル記上 １５章３５節
サウルの不従順によって、主がサウルを王として立てたことを悔いられ、
彼を王位から退けられることにしたからです。
主はサムエルに言われた。
「いつまであなたは、サウルのことを嘆くのか。
わたしは、イスラエルを治める王位から彼を退けた。
角に油を満たして出かけなさい。
あなたをベツレヘムのエッサイのもとに遣わそう。
わたしはその息子たちの中に、王となるべき者を見いだした。」
サムエル記上 １６章１節
むすび．主に従おうとしない人の求めには主はお答えにならない
いくら尋ね求めても、主がお答えにならなかったという時があったことがわかります。
それは主の言葉に従わないで、人の声に聞き従って行動していたからでした。
主に従おうとしない人の尋ね求めには、主は答えられないのです。
主に従う人の尋ね求めには、主は確実に答えて下さいます。
【今日の聖書】
サウルは主に託宣を求めたが、主は夢によっても、
ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった。
サムエル記上 ２８章６節
