今日のできごと


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2023/11/10(金)

 

平気でうそをついたクリスチャン

1.アナニアとサフィラは教会で堂々と嘘をついた

 アナニアとサフィラは、キリストを信じるクリスチャンでした。
 しかし彼らは、皆の前で平気でうそをついたのです。
 それは実に巧妙に、ばれないようにしたものでした。

 ところが、アナニアという男は、妻のサフィラと相談して土地を売り、
 妻も承知のうえで、代金をごまかし、
 その一部を持って来て使徒たちの足もとに置いた。
 使徒言行録 5章1〜2節

2.教会では土地や家を売ってその代金をささげる人がいた

 当時、教会の人々は 土地や家を持っている人が皆、
 それを売っては代金を持ち寄り、使徒たちの足もとに置き、
 その金は必要に応じて、おのおのに分配されていたのです。

 信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。
 土地や家を持っている人が皆、それを売っては代金を持ち寄り、
 使徒たちの足もとに置き、その金は必要に応じて、
 おのおのに分配されたからである。
 使徒言行録 4章34〜35節

 もちろん強制ではなく、任意です。自分の意志でささげていたのです。
 バルナバも、持っていた畑を売りその代金を持って来て
 使徒たちの足もとに置いています。

 たとえば、レビ族の人で、使徒たちからバルナバ
 ――「慰めの子」という意味――と呼ばれていた、キプロス島生まれのヨセフも、
 持っていた畑を売り、その代金を持って来て使徒たちの足もとに置いた。
 使徒言行録 4章36〜37節

 それを見ていた人たちは、素晴らしいなあと思ったはずです。
 あの人はすごいなあ、素晴らしい献げ物だなと思ったはずです。
 土地の代金を献げた人は、一目置かれたのではないでしょうか?

3.アナニアとサフィラも土地を売って全額ささげたふりをした

 そこでアナニアとサフィラは、偽りの行動を謀ったのです。
 土地を売って、その代金の一部を全部だと偽ってささげて
 皆には素晴らしいと認めてもらいつつ、自らの懐をささげなかった分で潤したのです。

 その目的は、人の目によく映りたいというものでした。
 「ああアナニアとサフィラ夫妻は素晴らしいなあ」「献身的だな」と認めてほしかったのです。
 彼らの心の中は、心底「ささげよう」という思いではなく、「人の目」を意識したものでした。

 お金に対する執着が残ったままなので、一部しかささげられなかったのです。
 にもかかわらず、全部をささげたふりをしました。
 どうなったでしょう?神に打たれて二人とも死んでしまいました。

 この言葉を聞くと、アナニアは倒れて息が絶えた。
 そのことを耳にした人々は皆、非常に恐れた。
 使徒言行録 5章5節

 直前まで尊敬と称賛を勝ち得ていたであろう二人は、次の瞬間罪が暴露され
 神の裁きを受けて、死んでしまったのです。
 「すごいなあアナニアは!」という称賛は、ひっくり返りました。

 「アナニアのようになってはならない!」という教訓になってしまったのです。

むすび.嘘は必ずばれます

 平気でうそをつく人がいますが、それは必ずばれるのです。
 アナニアとサフィラの嘘は、どのようにしてばれたでしょうか?
 神がペトロに教えたのです。

 神の目にはすべてが明らかなのです。
 神をおそれて生きるというのは、神の目が
 すべてを見ていると信じて生きることに、ほかなりません。

 もし今、平気でうそをついているなら
 アナニアとサフィラのようなことが、起きるかもしれません。
 いち早く、嘘を捨て去る必要があります。

 悔い改める時、イエス・キリストの十字架の血潮のゆえに
 神はすべての嘘を、赦して下さるのです。
 あらゆる嘘を捨てて、生きていきたいと願います。

 【今日の聖書】
 うそをつく唇を主はいとわれる。
 忠実を尽くす人を主は喜び迎えられる。
 箴言 12章22節


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