出雲のホテル満室
昨日から旧暦の11月です。旧暦の神在月は、一昨日で終わりました。
旧暦では10月も30日までですので、神在月は30日間ということになっています。
この期間中出雲は、大変な人出だったようです。
ホテルの予約がとれず、飲食店の予約も取れなかったということです。
全国各地から、多くの人が出雲に来られていたようです。
すべての期間ということではないと思いますが、この時期は混んでいたようです。
泊るところがなかったといえば、イエスが生まれた時のヨセフとマリアです。
ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、
初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。
宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。
ルカによる福音書 2章6〜7節
マリアにとっての初産が、旅先の飼い葉おけの置いてある場所だったということです。
おそらく家畜小屋だったのでしょう。
マリアはよく我慢できたものだと、感心してしまいます。
「臨月なのにベツレヘムになんか行けるわけないでしょ!」
「こんな場所で、子供なんて産めるわけないでしょ!」
「生まれた子を、どこに寝かせたらいいのよ!」
等という不平不満は、聖書のどこにも書いてありません。
逆です。「臨月なのにベツレヘムに行き」「家畜小屋で子供を産み」
「生まれた子を飼い葉桶に寝かせている」のです。
怒りも不平不満もなく、平常心なのです。
過酷な状況に身を任せ、忍耐して出産に臨んでいます。
やってきた羊飼いたちの言葉を聞く余裕と、それを思いめぐらす余裕すらあるのです。
しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。
ルカによる福音書 2章19節
ローマ帝国の支配下に置かれたユダヤ地域に住む民の、非常に過酷な状況に
完璧なまでに耐え、普通ならば考えられないような状況下での出産をして
しかも平常心でいられたという、信仰者にとって模範ともいえる態度です。
マリアが信仰の人であり忍耐の人であったことを、うかがい知ることができる出来事です。
「確かにマリアは神によって特別に選ばれた人物だったんだな」と感じます。
私たちもマリアのような信仰と忍耐を、身に着けていきたいと願います。
神はいつでも私たちを愛して下さり、最善をなしてくださっているのだということを
どんな状況下でも疑わずに信じているなら、忍耐することができていくでしょう。
神は愛だからです。今日もたとえどんな状況であったとしても、神の愛は変わらないのです。
【今日の聖書】
愛することのない者は神を知りません。
神は愛だからです。
ヨハネの手紙一 4章8節