今日のできごと


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2022/11/26(土)

 

ヘロデにあざけられ侮辱されたイエス

1.ヘロデの元にピラトからイエスが送られてきた

 イエスの活動していた当時、ガリラヤを統治していたのはヘロデでした。
 ローマ皇帝から付与された権力を持ち、ガリラヤ地域一帯を支配していたヘロデは
 イエスの噂を聞いていてはいたものの、実際に会ったことはなく

 イエスが何かしるしを行うのを見たいと、望んでいました。
 そんなヘロデの元に、ゲッセマネの園で捕らえられたイエスが
 総督ポンティオ・ピラトの元から、送られて来たのです。

 これを聞いたピラトは、この人はガリラヤ人かと尋ね、
 ヘロデの支配下にあることを知ると、
 イエスをヘロデのもとに送った。
 ヘロデも当時、エルサレムに滞在していたのである。
 ルカによる福音書 23章6〜7節

 ちょうどヘロデが、エルサレムに滞在していたからでした。

2.ヘロデは尋問に答えなかったイエスをあざけり侮辱した

 ヘロデはこの時とばかり、イエスにいろいろと尋問します。
 しかしイエスは、何もお答えになりませんでした。

 それで、いろいろと尋問したが、
 イエスは何もお答えにならなかった。
 ルカによる福音書 23章9節

 これに怒ったヘロデは、自分の兵士たちと一緒にイエスをあざけり、
 侮辱したあげく、派手な衣を着せてピラトに送り返します。
 神の子であり本当の救い主だったイエスは、こうしてヘロデから侮辱を受けられたのです。

3.イエスは神の子救い主だったにもかかわらず侮辱を受け十字架で死なれた

 時の権力者からあざけられ、侮辱され、鞭打たれた挙句、十字架につけられ
 死んで行かれたイエスこそ、本当の救い主だったのです。
 神の子なのに人々から嘲笑され侮辱され、鞭打たれ十字架で殺されてしまった

 そんなひどいことがあるでしょうか!
 私たちの罪のために、それをゆるしてくださるために
 イエスは嘲笑と侮辱に耐えられ、十字架刑を甘んじて受けられ死んでくださったのです。

むすび.侮辱されてもその人を愛して赦したイエスにならおう

 私たちが侮辱された時、ヘロデに嘲笑され侮辱されたイエスの姿を思い出すのです。
 あがめられ、礼拝されるべきお方が、嘲笑され侮辱されたのです。
 そしてそれを耐え忍ばれたのです。そこに、愛があります。敵を愛する愛です。

 私たちも、そのように侮辱してくる人をも愛するのです。
 侮辱する人をゆるし、その人のためにとりなし祈るのです。
 どんな人に対しても、ゆるさないこと愛さないことは罪となります。

 私たちはその人の態度によらず、どんな人をも愛していくのです。
 神がその人を、命がけで限りない愛で愛しておられるからです。
 神が愛しておられる人を、愛さないわけにはいかないのです。

 【今日の聖書】
 ヘロデも自分の兵士たちと一緒にイエスをあざけり、
 侮辱したあげく、派手な衣を着せてピラトに送り返した。
 ルカによる福音書 23章11節


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