アブラハムのひ孫にあたるヨセフは、兄たちの手によって売られて
　エジプトに連れて行かれてしまいます。
　エジプトで、ファラオの宮廷の役人であった侍従長ポティファルに買い取られます。


　主がヨセフと共におられたにもかかわらず、ヨセフは兄たちによって売られてしまっています。
　共におられる主は、なぜヨセフを守られなかったのでしょうか？
　ヨセフがエジプトに売られることがないようにすることは、できなかったのでしょうか？

　主が共におられるからと言って、大変な状態にならないとは限らないことがわかります。
　兄たちの手によって、外国の人々に売られてしまうということも起こっているのです。
　主が共におられるということは、困難な状況が一切なくなるということではありません。

　あえて主が困難な状況を通らせ、困難な状況を主と共に歩むということもあるのです。


　エジプトに連れて行かれたヨセフは、ポティファルの元で働くようになります。
　そこでのヨセフのすることすべては、共におられた主によってうまく進みます。
　その結果、家の管理やすべての財産がヨセフの手にゆだねられることになります。


　主が共におられるということは、自分の知恵や知識や力によるのではなく
　全知全能の主の力と助けが、与えられるということになります。
　本来自分にできないようなことも、主が助けて下さるとできるようになります。

　主なる神がそれをなそうと計画されて、その人が用いられるとき
　その人に主なる神が助けを与えられるので、うまくいくのです。
　その人の力によらず、それは神の力によるのです。

　主が共におられるということは、神の力が自分を通して表されるということなのです。


　主人ポティファルが、家の管理やすべての財産をヨセフに任せてから、
　主はヨセフのゆえに、ポティファルの家を祝福されます。
　主の祝福はただ単に家の中だけにとどまらず、農地にもすべての財産に及ぶのです。


　主が共におられるということは、神の祝福が自分を通して周囲に流れてゆくということです。
　神は人を愛し、人を祝福してくださるお方です。
　「求めなさい。そうすれば、与えられる。」の約束通り、神は豊かに与えて下さる神なのです。


　ヨセフがエジプトに売られてしまった時は、何で主が共におられるにもかかわらず
　そんなひどいことが起こるんだ、と思わざるを得ないような状況でした。
　しかし主は困難な状況をあえて通過させ、そこでも共におられることを示されたのです。

　エジプトにおいて、主が共におられるということがどういうことであるかということを
　ファラオの宮廷の役人であった侍従長ポティファルと、その家族や関係者に示すことになったのです。
　主は信じる者たちと共におられ、主のご計画を成し遂げて下さるのです。

　主が共におられるということは、自分の思い通りに事が進むというのではなく
　主のご計画が、主を信じて従う自分を通して進んでいくということなのです。
　そこには、困難な時があり、豊かな祝福の時があり、様々な時があるのです。

　けれども最終的には、万事が益と変えられて、主のご計画の成就を見ることになるのです。
　どんな時でも主が共におられることを確信し、今主の計画が進んでいて
　そのために私がこの状況にいるんだと信じて、進んでいきましょう！

　Go Forward!　

　【今日の聖書】
　主がヨセフと共におられたので、彼はうまく事を運んだ。
　彼はエジプト人の主人の家にいた。
　主が共におられ、主が彼のすることをすべてうまく計らわれるのを見た主人は、
　ヨセフに目をかけて身近に仕えさせ、家の管理をゆだね、
　財産をすべて彼の手に任せた。
　創世記　３９章２〜４節