死ぬ覚悟のエステル
紀元前の話ですが、エステルの時代に
ユダヤ人絶滅の陰謀が、ハマンによって企てられ
ユダヤ人絶滅の触れ書きが、スサで公示されました。
その時に、すでにスサの王の王妃となっていたエステルは、
クセルクセス王に、直談判に行くことを決断します。
王妃といえども、王宮の内庭におられる王に
召し出されずに近づく者は、男であれ女であれ死刑に処せられる、
と法律の一条に定められており、ただ、王が
金の笏を差し伸べられる場合にのみ、その者は死を免れることに
なっていました。
エステルにとって、このような行為は命がけでした。
しかしエステルは、同族の救いのために命を懸けたのです。
その結果、ユダヤ人絶滅の触れ書きは、取り消されることになったのです。
【今日の聖書】
「早速、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、
私のために三日三晩断食し、飲食を一切断ってください。
私も女官たちと共に、同じように断食いたします。
このようにしてから、定めに反することではありますが、
私は王のもとに参ります。
このために死ななければならないのでしたら、
死ぬ覚悟でおります。」
エステル記 4章16節