今日のできごと


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2021/2/25(木)

 

絶望的状況に叩き落されたダビデ


 三日目、ダビデとその兵がツィクラグに戻る前に、
 アマレク人がネゲブとツィクラグに侵入した。
 彼らはツィクラグを攻撃して、町に火をかけ、
 そこにいた女たち、年若い者から年寄りまで、
 一人も殺さずに捕らえて引いて行った。
 ダビデとその兵が町に戻ってみると、
 町は焼け落ち、妻や息子、娘たちは連れ去られていた。
 サムエル記上 30章1〜3節

 ダビデと兵士たちが住んでいた町に戻ると、そこは焼け落ちていました。
 煙が立ち上り、焦げ臭いにおいが漂っていたことでしょう。
 見えるものといえば、黒焦げの家々の残骸です。

 唯一の救いは、誰も死んではいなかったことだったでしょうか?
 捕らえられて引いて行かれただけで、殺されてはいませんでした。
 けれども町自体は焼け落ち、見るも無残な状況になっていたのです。

 ダビデも彼と共にいた兵士も、声をあげて泣き、
 ついには泣く力もなくなった。
 サムエル記上 30章4節

 大の大人たちが、大泣きしています。
 ついには、泣く力もなくなったというほどです。
 ゴリアトを倒すほどのダビデも、今度ばかりは叩きのめされています。

 さらに兵士たちの怒りは、火をかけたアマレク人ではなく
 ダビデに向かいます。

 兵士は皆、息子、娘のことで悩み、
 ダビデを石で打ち殺そうと言い出したので、
 ダビデは苦しんだ。
 サムエル記上 30章6節(前半)

 兵士たちは、ダビデに対して殺意を抱くのです。
 今までリーダーとして従っていたダビデを、今度は石で
 打ち殺そうとしたのです。

 敵の攻撃だけでなく、身内からも攻撃され
 どうにもならなくなったダビデでしたが、そこからの
 脱出方法を、知っていました。

 だが、ダビデはその神、
 主によって力を奮い起こした。
 サムエル記上 30章6節(後半)

 ダビデはその神、主によって、力を奮い起こしたのです。
 絶望的状況に叩き落されたダビデでしたが、神によって
 力を奮い起こし、神にどうすべきか尋ね求めたのです。

 【今日の聖書】
 兵士は皆、息子、娘のことで悩み、
 ダビデを石で打ち殺そうと言い出したので、
 ダビデは苦しんだ。
 だが、ダビデはその神、
 主によって力を奮い起こした。
 サムエル記上 30章6節


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