今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2021/11/23(火)

 

なぜヨナは神に反抗し短気で怒りやすかったのに預言者?

1.ヨナは神の言葉に逆らった

 ヨナと言えば、魚に飲み込まれた預言者として有名です。
 ヨナは当初、神に反抗していました。

 「さあ、大いなる都ニネベに行ってこれに呼びかけよ。
 彼らの悪はわたしの前に届いている。」
 ヨナ書 1章2節

 この言葉に見事に背いて、逆方向に向かって進んでいます。

 しかしヨナは主から逃れようとして出発し、タルシシュに向かった。
 ヤッファに下ると、折よくタルシシュ行きの船が見つかったので、
 船賃を払って乗り込み、人々に紛れ込んで主から逃れようと、
 タルシシュに向かった。
 ヨナ書 1章3節

2.神に逆らったら預言者失格ではないのか?

 普通この時点で、「ヨナは預言者失格ではないのか」と思ってしまいます。
 神の言葉を語るべき預言者が、「神の言葉を語りなさい」という
 神の言葉に聞き従わないで、故意にその逆の行動をとってしまっているのです。

 「なんでそんなヨナが預言者なんだ!」
 「彼は不適格ではないのか?」
 もし会議で多数決をとったら、賛成多数か全員一致でヨナは預言者解任だったでしょう。

3.人格的にも短気で怒りっぽいので不適格では?

 しかも、最終的にニネベで大きく用いられニネベの民が滅びを免れたにもかかわらず
 それに対して、怒っています。

 神は彼らの業、彼らが悪の道を離れたことを御覧になり、
 思い直され、宣告した災いをくだすのをやめられた。
 ヨナにとって、このことは大いに不満であり、彼は怒った。
 ヨナ書 3章10節〜4章1節

 神の憐み深いみわざが、ヨナにとっては不満の種だったのです。
 彼は怒ります。

 主よどうか今、わたしの命を取ってください。
 生きているよりも死ぬ方がましです。」
 主は言われた。
 「お前は怒るが、それは正しいことか。」
 ヨナ書 4章3〜4節

 神のゆるしのみわざが、自分が語ることを通して行われたにもかかわらず、
 そのことが気に入らずに、怒っています。

むすび.ヨナの姿が自分自身の中にもあるのではないか?

 「なんであんなヨナが預言者なのか...」と、他人事のように思って
 非難してしまいがちですが、「ヨナのことばかり、非難できるのだろうか?」と、
 自分自身を見つめなおすことも、必要ではないかと思わされます。

 ヨナでなくても、ヨナのようになる可能性は誰にでもあるから
 注意を怠らないように、心の中を見張っている必要がある
 ということを教えられる、聖書の言葉です。

 【今日の聖書】
 あなたは、
 兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、
 なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。
 ルカによる福音書 6章41節


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新