今日のできごと


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2021/10/19(火)

 

避けて遠ざからなければならない場合もある

1.悪影響を与える人々を避ける

 人を嫌ってしまうことは、罪になります。
 どんな人でも、神が創られた尊い存在ですから嫌ってはなりません。
 嫌うということは、私の前からいなくなって欲しいということにつながり、

 それはその人に、この世界から消えてほしいということになって
 結局のところ、その人を心の中で殺しているのと同じになるからです。
 どんなに悪を行っている人であったとしても、嫌ってはならないのです。

 けれども、人を嫌ってはならないのですが、
 その人を、避けなければならないという場合もあります。
 それは、周囲の人に悪しき影響を与えてしまう場合です。

 しかし、終わりの時には困難な時期が来ることを悟りなさい。
 そのとき、人々は自分自身を愛し、金銭を愛し、〜中略〜 神よりも快楽を愛し、
 信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります。
 こういう人々を避けなさい。
 テモテへの手紙二 3章1〜5節(抜粋)

 パウロはテモテに対して「こういう人々を避けなさい。」と語っています。
 「こういう人々を憎みなさい」とか、「嫌いなさい」とかではなく
 「避けなさい。」です。嫌わないけれども、近づくなというのです。

2.キャベツと青虫を一緒には育てられないのと同じ

 「神よりも快楽を愛し、信心を装いながら、その実、信心の力を否定する」
 というのですから、信仰の全く逆をやっているわけです。
 信仰を否定する人と共に、信仰に基づく行動をとることができません。

 キャベツを育てようとするときに、モンシロチョウも一緒に飼ってしまうようなものです。
 モンシロチョウの幼虫の青虫に、キャベツは食われてしまいます。
 放っておいたら、キャベツは全滅してしまいます。

 キャベツを育てる時は、モンシロチョウを近づかせないようにしなければならないのです。
 青虫がいなければ、キャベツは青虫に食われることなく順調に成長していきます。
 キャベツを育てるためには、青虫を遠ざける必要があるのです。

3.避けるべき悪影響を与える人々の具体的特徴

 ですから以下のような人々を、避けるのです。
 ただし避けるだけであって、憎んだり嫌ったりすることは決してしません。
 逆に、その人を愛して、その人がそれらの罪を悔い改めることができるよう祈ります。

 避けるべき悪影響を与える人々の具体的特徴は、
 テモテへの手紙二 3章1〜5節によると、次の通りです。

1 隣人よりまず自分自身を愛する
2 金銭を愛する
3 ほらを吹く
4 高慢
5 神をあざける
6 両親に従わない
7 恩を知らない
8 神を畏れない
9 人に対する情けを知らない
10 人と和解しない
11 人を中傷する
12 節度がない
13 残忍
14 善を好まない
15 人を裏切る
16 軽率
17 思いあがる
18 神よりも快楽を愛する
19 信心を装っている
20 信心の力を否定する

 一言でいえば「自己中心」です。神を退け、自分が王様になっているのです。
 罪を悔い改めず、罪の中に生きている状態です。
 そこに、神の御心を行おうという姿勢はまったく見られません。

 それでいて、信仰深いふりをしているのです。
 そんな人々が、避けて遠ざからなければならない程近くにいるということなのです。
 信心を装って、仲間のふりをして一緒にいるということなのです。

むすび.避けて遠ざかるべき人々もいる

 このような、神の御心の真逆を行い続けている状態の人々は、避けなければなりません。
 すべての人を愛するのだから、すべての人に善を行うべきだから
 「どんな人とも一緒にいなければいけない」というのではないのです。

 「その人を避けねばならない」という状況もあるのです。
 「なぜあなたは、あの人たちと一緒に行動しないのですか?」と問われたら
 「自分たちも彼らの悪影響を受けて、悪に陥ってしまわないようにです」と答えます。

 万引きをしようとしている人と一緒に行動し、店内に入ってはならないのです。
 その人がもしその店で万引きをしてしまったら、自分も同罪となってしまうからです。
 もし万引きをしようとしていたら、止めにかかります。

 止めても、万引きをしようと店内に入って行くようであれば、
 その人から離れて、一緒に行動しないようにします。それと同じなのです。
 避けるべき人は避けること、これはその人を愛さないことではないのです。

 【今日の聖書】
 しかし、終わりの時には困難な時期が来ることを悟りなさい。
 そのとき、人々は自分自身を愛し、金銭を愛し、ほらを吹き、高慢になり、
 神をあざけり、両親に従わず、恩を知らず、神を畏れなくなります。
 また、情けを知らず、和解せず、中傷し、節度がなく、残忍になり、
 善を好まず、人を裏切り、軽率になり、思い上がり、神よりも快楽を愛し、
 信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります。
 こういう人々を避けなさい。
 テモテへの手紙二 3章1〜5節


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