今日のできごと


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2021/10/15(金)

 

目には目を

 レビ記の中に、次のような律法があります。

 人に傷害を加えた者は、
 それと同一の傷害を受けねばならない。
 骨折には骨折を、目には目を、
 歯には歯をもって人に与えたと同じ傷害を受けねばならない。
 家畜を打ち殺す者は、それを償うことができるが、
 人を打ち殺す者は死刑に処せられる。
 レビ記 24章19〜21節

1.犯罪抑止効果をもたらす

 この戒めは、いわゆる「目には目を、歯には歯を」という戒めです。
 このような戒めは、犯罪を抑制する効果をもたらします。
 相手を傷つけようという思いを、留まらせるのです。

 「自分も同じ目にあうことになるのだったら、やめておこう」という
 意識を生じさせ、人を傷つけるのをとどまらせます。
 この類の戒めは、犯罪抑止効果をもたらします。

2.神の正しさを表す

 またこの戒めは、神の正しい裁きを表すことにもなります。
 目には目、歯には歯というように、与えた傷害と受ける傷害が等しいからです。
 人に行ったことと全く等しいことが、あなたにも返されますよ、という正しい裁きです。

3.例外なくすべての人が罪人であることを示す

 この戒めは、当時のイスラエルの全員に対して語られています。
 この戒めは、ごく一部の極悪人のための戒めではなく、
 例外なく、ごく普通のすべての人のための戒めなのです。

 このような戒めが全員に必要であるということは、どういうことなのでしょうか?
 誰もが人を傷つけてしまう可能性を、内に秘めているということなのです。
 口で言われただけなのに、思わず手が出てしまう可能性を皆が持っているのです。

 例外なくすべての人が、傷害や殺人を犯しかねない罪の性質を持っているのです。

むすび.すべての人に罪をゆるしてくださるキリストが必要

 現在でも、傷害罪や殺人罪で逮捕されている人がいますが、
 そのような人々だけが、特別に罪人として生まれついているのではありません。
 すべての人が、そのような罪を犯してしまう可能性を内に秘めているのです。

 そのような大きな罪の性質を持っていることを、私たちは否定したいのです。
 自分自身の内側に存在している、大きな罪の性質を過小評価してしまうのです。
 自分自身の罪の大きさに、気づきにくいのです。

 確かに、世界中のすべての人がそのような罪を持って生まれついています。
 だからすべての人に、罪から解放してくれる救い主イエス・キリストが必要なのです。
 キリストは、私たちの内側にある大きな罪のすべてを赦してくださるのです。

 【今日の聖書】
 人に傷害を加えた者は、
 それと同一の傷害を受けねばならない。
 骨折には骨折を、目には目を、
 歯には歯をもって人に与えたと同じ傷害を受けねばならない。
 家畜を打ち殺す者は、それを償うことができるが、
 人を打ち殺す者は死刑に処せられる。
 レビ記 24章19〜21節


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