サムソンは苦難を避けれたはずだった
1.サムソンは屈辱的で残酷な苦しみを受けた
結局サムソンは、最終的にはペリシテ人に負け
捕らわれの身と、なってしまいます。
眼はえぐりだされ、ガザに連行され足枷をはめられて
牢屋で粉を引かせられるという、屈辱的な苦しみを受けます。
これ以降サムソンは、ガザから出ることはできなかったのです。
ペリシテ人からは、笑いものにされています。
ペリシテ人は彼を捕らえ、
目をえぐり出してガザに連れて下り、
青銅の足枷をはめ、牢屋で粉をひかせた。
士師記 16章21節
2.屈辱的苦しみは、サムソンの決断が招いた結果だった
それもこれも、デリラに対して
「自分がナジル人である」という秘密を、ばらしてしまったからです。
彼の、デリラへの執着が生んだ結果なのです。惨憺たる有様です。
盲目にされてしまった彼は、最後に
「見せ物にして楽しもう」と言われて
牢屋から呼び出され、笑いものにされます。
彼らは上機嫌になり、
「サムソンを呼べ。見せ物にして楽しもう」と言い出した。
こうしてサムソンは牢屋から呼び出され、笑いものにされた。
士師記 16章25節(前半)
敵であるペリシテ人と、通じているのが自明だったデリラから離れずに、
一緒に居続けることを、選んでしまった結果なのです。
本来選ぶべきでないことを選んでしまった結果、招いてしまった苦難です。
3.本来サムソンはこの苦しみを避けられたはず
サムソンは、この苦難を本当は避けることができたのです。
本来は、デリラが敵と通じていることがわかった時点で
彼女から離れ去る決断をすべきだったのです。
そこでデリラから離れてさえいれば、このような苦しみに合わずに済んだのです。
サムソンはデリラによって、彼の本来的人生を奪われてしまったのです。
デリラは、サムソンを滅ぼそうとする者たちの側に付いていたのです。
サムソンは、判断を誤りました。
デリラから離れる決断をせずに、デリラと一緒に居続ける決断をしたこと
この決断が、本来受けなくても良かったはずの苦しみを招いてしまったのです。
むすび.「神に従わずに苦しむ」という道を進まない
この苦しみは、神が愛する子を訓練するための苦しみとは違います。
神が訓練のために与えたのではなく、自分で苦難を招いてしまっていたのです。
火に触ったら火傷をするのに、敢えて火の中に入っていくような感じです。
私たちも、神が訓練のために与えられる苦しみではない苦しみ、
すなわち、本来私たちが正しい決断さえしていれば避けられる苦しみに
陥らないように、いつも正しい決断ができるよう祈りつつ歩んでいきましょう。
【今日の聖書】
悪人は唇の罪の罠にかかる。
神に従う人は苦難から逃れ出る。
箴言 12章13節
今日は、「あしたば」に付いた「キアゲハ」の幼虫を採取しました。
今日は8匹ほど取りましたが、まだ残存しています。
五齢幼虫ですので、この後さなぎになります。
さなぎになって、寒い冬を越します。
そして春になると蝶になって、飛び回るのです。
うまくさなぎになってくれると、来春はキアゲハがまた見られます。