今日のできごと


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2020/9/22(火)

 
テンニンギク

サムソンは与えられた力を維持する必要があった

1.神からサムソンに超越的な力が与えられた

 サムソンは、人間の力を超越した力を持っていました。
 それは、主の霊によって与えられていた力でした。

 主の霊が彼を奮い立たせ始めたのは、
 彼がツォルアとエシュタオルの間にある
 マハネ・ダンにいたときのことであった。
 士師記 13章25節

 士師記14章から16章には、その怪力の内容が記されています。

士師記内容聖書
14章5〜6節 ライオンを
 素手で裂いた
 ティムナのぶどう畑まで来たところ、
 一頭の若い獅子がほえながら向かって来た。
 そのとき主の霊が激しく彼に降ったので、
 彼は手に何も持たなくても、
 子山羊を裂くように獅子を裂いた。
14章19節 アシュケロンで
 30人を打ち殺した
 そのとき主の霊が激しく彼に降り、
 彼はアシュケロンに下って、
 そこで三十人を打ち殺し、
 彼らの衣をはぎ取って、
 着替えの衣としてなぞを解いた者たちに与えた。
15章4節 ジャッカルを
 三百匹捕らえた
 サムソンは出て行って、
 ジャッカルを三百匹捕らえ、
 松明を持って来て、
 ジャッカルの尾と尾を結び合わせ、
 その二つの尾の真ん中に
 松明を一本ずつ取り付けた。
15章7〜8節 ペリシテ人を
 徹底的に打ちのめした
 サムソンは彼らに、
 「これがお前たちのやり方なら、
  わたしはお前たちに報復せずにはいられない」
 と言って、彼らを徹底的に打ちのめし、
 下って行って、エタムの岩の裂け目に住んだ。
15章13〜14節 自分を縛っていた
 新しい縄二本を解いた
 彼らはこうして、
 新しい縄二本でサムソンを縛り、
 岩から連れ出し、上って来た。
 サムソンがレヒに着くと、
 ペリシテ人は歓声をあげて彼を迎えた。
 そのとき、主の霊が激しく彼に降り、
 腕を縛っていた縄は、
 火がついて燃える亜麻の糸のようになり、
 縄目は解けて彼の手から落ちた。
15章15節 ろばのあご骨で
 千人を打ち殺した
 彼は、真新しいろばのあご骨を見つけ、
 手を伸ばして取り、
 これで千人を打ち殺した。
16章3節 町の門の扉と両脇の門柱を
 引き抜き山の上に運び上げた
 サムソンは夜中まで寝ていたが、
 夜中に起きて、町の門の扉と両脇の門柱をつかみ、
 かんぬきもろとも引き抜いて、肩に担い、
 ヘブロンを望む山の上に運び上げた。
16章8〜9節 デリラに
 乾いていない
 新しい弓弦七本で
 縛られても断ち切った
 ペリシテの領主たちが、
 乾いていない新しい弓弦を七本
 彼女に届けたので、
 彼女はそれでサムソンを縛った。
 奥の部屋には待ち伏せる者を置いて、
 彼女は、「サムソン、ペリシテ人があなたに」
 と言った。ところがサムソンは、
 弓弦をまるで麻のひもが火にあぶられて
 切れるように断ち切ってしまった。
16章12節 デリラに
 新しい縄で
 縛られても断ち切った
 デリラは新しい縄を持って来て、
 それでサムソンを縛り、
 「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。
 奥の部屋には待ち伏せる者がいたが、
 サムソンは腕の縄をまるで糸のように
 断ち切ってしまった。
16章13〜14節 デリラに
 髪の毛七房を
 機の縦糸と共に織り込まれ、
 釘で留められたのに
 釘も機織り機と縦糸も
 引き抜いた
 彼が、「わたしの髪の毛七房を
 機の縦糸と共に織り込めばいいのだ」と言ったので、
 彼女はそれを釘で留めて、
 「サムソン、ペリシテ人があなたに」
 と言った。ところが、彼は眠りから覚め、
 釘も、機織り機と縦糸も引き抜いてしまった。
16章29〜30節 建物を自分の体で倒した
(ただし自分も死んだ)
 それからサムソンは、
 建物を支えている真ん中の二本を探りあて、
 一方に右手を、
 他方に左手をつけて柱にもたれかかった。
 そこでサムソンは、
 「わたしの命はペリシテ人と共に
 絶えればよい」と言って、
 力を込めて押した。
 建物は領主たちだけでなく、
 そこにいたすべての民の上に崩れ落ちた。
 彼がその死をもって殺した者は、
 生きている間に殺した者より多かった。

2.サムソンはナジル人だったので力を維持できた

 サムソンの怪力の秘密は、ナジル人として
 神に、ささげられていたことによります。
 彼はナジル人として、髪の毛をそらずにいたので

 あのような、怪力を発揮することができていたのです。
 彼自身の力ではなく、神に付与されていた力だったのです。
 もし髪の毛をそられたら、並の人間と同じになるのでした。

 サムソン自身が、そのことをデリラに告げています。

 ついに心の中を一切打ち明けた。
 「わたしは母の胎内にいたときからナジル人として
  神にささげられているので、
  頭にかみそりを当てたことがない。
  もし髪の毛をそられたら、わたしの力は抜けて、
  わたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう。」
 士師記 16章17節

 サムソンは、生まれた時からナジル人として
 神にささげられていたのです。

 あなたは身ごもって男の子を産む。
 その子は胎内にいるときから、
 ナジル人として神にささげられているので、
 その子の頭にかみそりを当ててはならない。
 彼は、ペリシテ人の手からイスラエルを解き放つ
 救いの先駆者となろう。」
 士師記 13章5節

3.ナジル人の条件を失うと彼の力は去った

 しかしついに、デリラによって髪の毛をそられてしまい
 その力を失うことに、なってしまうのです。

 彼女は膝を枕にサムソンを眠らせ、
 人を呼んで、彼の髪の毛七房をそらせた。
 彼女はこうして彼を抑え始め、
 彼の力は抜けた。
 士師記 16章19節

 サムソンには、非常に大きな力が与えられていましたが
 デリラに、髪の毛をそられることによって
 せっかく神によって与えられていたにもかかわらず

 その超越的な、通常では考えられないような大きな力を、
 無残に、奪われることになってしまったのです。
 彼はその力の秘密を、明かしてはならなかったのです。

むすび.サムソンはその力を奪われてはならなかった

 サムソンは、神に付与された力を持ち続けている必要がありました。
 その超越的な力の秘密を、簡単に暴露してしまってはならなかったのです。
 どこまでも秘密を保持し、力を奪われないようにしなければなりませんでした。

 サムソンの敵は、何とか奪おうとしました。
 そして策略をもって、まんまと奪ってしまったのです。
 私たちも今、神によって聖霊の力が着せられています。

 さらに、イエス・キリストの御名の権威も与えられています。
 これらを誰にも奪われることのないよう、信仰に踏みとどまっていましょう。
 神に与えられて持っているものを、固く守っていきましょう。

 【今日の聖書】
 わたしは、すぐに来る。
 あなたの栄冠をだれにも奪われないように、
 持っているものを固く守りなさい。
 ヨハネの黙示録 3章11節


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