何も変化がない時にいかに祈るか
1.イエスの昇天後、五旬祭までは何の変化もなかった
使徒言行録2章にかかれている、聖霊傾注の出来事は
イエスの昇天後の、五旬祭の時でした。
五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、
突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、
彼らが座っていた家中に響いた。
使徒言行録 2章1〜2節
その五旬祭の日になるまでは、何も変化がなかったのです。
けれども、120名ばかりの人々は
エルサレムの2階座敷に集まって、祈り続けたのです。
彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。
それは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、
トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、
熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。
彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、
またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。
そのころ、ペトロは兄弟たちの中に立って言った。
百二十人ほどの人々が一つになっていた。
使徒言行録 1章13〜15節
何も変化がなく、平凡な1日1日が過ぎていくその中で
彼らはひたすら、祈り続けていたのです。やめなかったのです。
途中でやめなかったからこそ、一同に聖霊が注がれたのです。
2.雨を降らせたエリヤの祈り
エリヤが雨が降るように祈った祈りは、7度に渡ります。
6度祈っても、何も起こらなかったのです。
けれども、エリヤは途中でやめていないのです。
アハブは飲み食いするために上って行き、
エリヤはカルメルの頂上に上って行った。
エリヤは地にうずくまり、顔を膝の間にうずめた。
「上って来て、海の方をよく見なさい」と彼は従者に言った。
従者は上って来て、よく見てから、「何もありません」と答えた。
エリヤは、「もう一度」と命じ、それを七度繰り返した。
列王紀上 18章42〜43節
そして7度目の祈りの後、手ほどの雲が沸き上がり
やがて、大雨が降ってくるのです。
祈りの結果を見るまで、エリヤは祈り続けているのです。
七度目に、従者は言った。
「御覧ください。
手のひらほどの小さい雲が海のかなたから上って来ます。」
エリヤは言った。
「アハブのところに上って行き、激しい雨に閉じ込められないうちに、
馬を車につないで下って行くように伝えなさい。」
そうするうちに、空は厚い雲に覆われて暗くなり、
風も出て来て、激しい雨になった。
アハブは車に乗ってイズレエルに向かった。
列王紀上 18章44〜45節
3.エリコの城を13周回った
ヨシュアたちが、エリコの町との戦いを始めるにあたって
神は、次のような命令を下されます。
あなたたち兵士は皆、町の周りを回りなさい。
町を一周し、それを六日間続けなさい。
七人の祭司は、それぞれ雄羊の角笛を携えて神の箱を先導しなさい。
七日目には、町を七周し、祭司たちは角笛を吹き鳴らしなさい。
ヨシュア記 6章3〜4節
ヨシュアに率いられた民は、神の命令通り
7日に渡って、エリコの町の周囲を周っています。
彼らは二日目も、町を一度回って宿営に戻った。
同じことを、彼らは六日間繰り返したが、七日目は朝早く、
夜明けとともに起き、同じようにして町を七度回った。
町を七度回ったのはこの日だけであった。
ヨシュア記 6章14〜15節
民は7日間に渡りエリコの城壁を、実に13周もしているのです。
最初の6日間は、1日1周でした。
最後の7日目は、早朝から7周しているのです。
周囲を周るたびに、石垣が少しづつ崩れていったのでしょうか?
そんなことは、どこにも記されていません。
何周回っても、13周目が終わって鬨の声をあげるまで
城壁は、びくともしてなかったのです。
頑丈な城壁が、そこに立ちはだかっていたわけです。
1日目に1周回っても、2日目に2周目を回っても、
7日目に12周目を回っても、最後の13周目を回っている時も
何も起こっていなかったのです。
城壁は元のまま、何も変化せず、微動だにしていないのです。
けれども13周目を周り終わって、鬨の声を上げた途端に
突然城壁は、崩れ去っているのです。
神の御業が、起きたのです。
むすび.祈っても変化がない時こそ祈り続けよう!
私たちの祈りにおいても、同様です。
いつもいつも1回祈ったら、その場で即祈りがきかれるということではないのです。
何度も繰り返し祈ることが要求されることもあるのです。
何も変化がない時にこそ、祈るのです。祈り続けるのです。
必ず最後には、神の御業が起こります。
それは、突然起こるのです。
【今日の聖書】
イエスは、
気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるために、
弟子たちにたとえを話された。
ルカによる福音書 18章1節