今日のできごと


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2020/2/9(日)

 

悪魔の誘惑の特徴10「強制していない」

10.悪魔は決して食べろとは語っていなかった

 10.1 悪魔は、強引に「食べさせて」はいなかった

 悪魔は人に対して、その実を食べるよう強制してはいません。
 人間に向かって、何らの強制をしていないのです。
 その実を口に押し付けて「さあ食べろ!」とは言っていないのです。

 10.2 悪魔は、その実を人に「取って与えて」もいなかった

 悪魔がその実を木から取って、人に与えてもいません。
 悪魔自身は、その実に触れてもいないのです。
 悪魔がやったことは、言葉を発したことだけです。

 10.3 悪魔は、「食べなさい」とも言ってなかった

 さらに悪魔は「その実をとって食べなさい」とも、語っていないのです。
 「食べたらいいよ」とか「食べなさい」とか「食べるべきだ」など、
 決断を促すような言葉を、一切語らないのです。

 10.4 悪魔は「食べたらこうなる」という情報を伝えただけだった

 悪魔のなしたことは、人に対して情報を提供する言葉を語ったことだけです。
 「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように
 善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ。」と言っただけなのです。

 その先を言わなくても、十分だったのです。
 「食べてごらん」と、言わなくても人は取って食べてしまうのです。
 情報を与えるまでで、十分だったのです。
 
 女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、
 賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、
 また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
 創世記 3章6節

 女はその実をとって食べ、共にいた夫にも与えて
 二人とも食べてしまったのです。

10.むすび.強制ではないから責任は決断した人間にあった

 もし悪魔が強引に、人の口を開けさせて食べさせていたら
 人間の責任は、少しも問われなかったはずです。
 その場合人間は、食べようという決断をしていないからです。

 人間が悪魔の言葉に乗って、その実を食べる決断をして
 実際に、その実を食べてしまったからこそ
 人間の責任が、問われているのです。

 そこのところもうまいのです。
 人間の責任が問われるように、誘惑しているのです。
 「食べろ」とは一切言わず、決断はすべて人間側にさせているのです。

 このように悪魔は、自由意志を与えられた人間に対して、
 人間自身が、自分の意志で神に背くように仕向けていたのです。
 悪魔が人間の意志を、強引にコントロールしたのではなかったのです。

 人は、悪魔の誘惑の言葉に乗ってしまって食べるという決断をしてしまいました。
 しかし、神に従う決断をしなければならなかったのです。
 神の言葉に背く決断をしては、ならなかったのです。

 【今日の聖書】
 もしあなたがたが主に仕えることを、こころよしとしないのならば、
 あなたがたの先祖が、川の向こうで仕えた神々でも、または、
 いまあなたがたの住む地のアモリびとの神々でも、
 あなたがたの仕える者を、きょう、選びなさい。
 ただし、わたしとわたしの家とは共に主に仕えます」。
 ヨシュア記 24章15節


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