今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2020/2/7(金)

 

悪魔の誘惑の特徴8「事実の中に嘘を混ぜる」

8.悪魔は事実に嘘を混ぜ込んできた

 8.1 悪魔は事実の中に嘘を混ぜて来る

 悪魔は、一から十まですべて嘘を言っていたわけではありません。
 事実も語っているのです。それで、ころっとだまされてしまうのです。
 全部が嘘であれば、見破ることは容易です。

 しかし、事実の中に嘘を混ぜて来ると見破りにくくなります。
 どうしてそれを知ったのかはわかりませんが、その実を食べると
 目が開けるということを、悪魔は知っていました。

 8.2 「食べると目が開ける」は本当だった

「それを食べると、目が開け〜」と、悪魔は語っています。
 その実を食べた人間は、どうなったでしょうか?

 二人の目は開け、自分たちが裸であることを知り、
 二人はいちじくの葉をつづり合わせ、腰を覆うものとした。
 創世記 3章7節

 確かに言われた通り目が開け、自分たちが裸であることを知ったのです。
 悪魔の言った通りでした。

 8.3 「神のように善悪を知るものとなる」も本当だった

 「神のように善悪を知るものとなる〜」というのも同様です。
 どこでどうやってそれを知ったのか、それは聖書には記されていませんが
 悪魔はその事を、しっかり知っていたのです。

 主なる神は言われた。
 「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。〜」
 創世記 3章22節(前半)

 当たっているのです。確かに人間は、その実を食べることによって
 神のように、善悪を知ることができるようになったのです。
 ただし、善悪を知ることはできるようになったのですが、

 知っても、そのように行なうことはできなかったのです。
 善を行い悪を行わないということは、できなかったのです。
 善は行なえず、悪を行ってしまうようになってしまったのです。

 わたしは自分の望む善は行わず、望まない悪を行っている。
 ローマの信徒への手紙 7章19節

 確かに善と悪は知ることができました。しかし、...
 悪いことだとわかっているのに、悪を行ってしまい、
 善いことだとわかっているのに、それができないという状態になってしまったのです。

 8.4 食べてもすぐには死なないというのも本当だった

 その実を食べたら、ただちに死んでしまうということもありませんでした。
 「決して死ぬことはない」という言葉は、「実を食べたらただちに死ぬわけではない」
 という面では、事実だったのです。

 その事は神の言葉からも、わかります。

 主なる神は言われた。
 「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。
  今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者となるおそれがある。」
 創世記 3章22節

 もし続けて命の木の実を食べていたら、永遠に生きるものとなるおそれがあったのです。
 実に毒があって、食べたら必ず死ぬということではなかったのです。
 そういう点で言えば、悪魔の言っていたことは3つとも事実として当たっているのです。

 8.5 「決して死ぬことはない」は偽りだった

 悪魔が言った通りのことが起こっていますが、「決して死ぬことはない」
 ということは、結果的には違っていました。
 確かに、実を食べたその瞬間に死んでしまうということはありませんでしたが

 神によって、死ぬように定められてしまったのです。
 この時から、人間は死ななければならないという定めになってしまったのです。
 必ず死ぬように定められたのです。

 お前は顔に汗を流してパンを得る
 土に返るときまで。
 お前がそこから取られた土に。
 塵にすぎないお前は塵に返る。」
 創世記 3章19節

 神の言われた「食べると必ず死んでしまう。」という言葉は、
 事実となりました。
 ここから、人類全体に「死」が入り込んでしまったのです。

8.むすび.嘘を見抜く

 悪魔の嘘を見破る必要があります。
 そのためには、真実に絶えず触れ続けている必要があるのです。
 真理とは何でしょうか?

 イエスは言われた。
 「わたしは道であり、真理であり、命である。
  わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。
 ヨハネによる福音書 14章6節

 イエス・キリストこそ、真理のお方です。
 キリストの言葉を蓄え、いつもそれをくちずさみ、
 心に蓄え続けているなら、何が真実で何が偽りかは自明となります。

 キリストの言葉を蓄えて、偽りを見抜いて生きていきたいと願います。

 【今日の聖書】
 キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。
 知恵を尽くして互いに教え、諭し合い、詩編と賛歌と霊的な歌により、
 感謝して心から神をほめたたえなさい。
 コロサイの信徒への手紙 3章16節


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新