悪魔の誘惑の特徴6「知りたいだろう?」
6.悪魔は、知らなくても良いことを知りたくなるようにさせてきた
6.1 神は「人はそれを知らなくて良い」と定めておられた
神は、人に対して「善悪を知るように」とは言われていませんでした。
主なる神は人に命じて言われた。
「園のすべての木から取って食べなさい。
ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。
食べると必ず死んでしまう。」
創世記 2章16〜17節
神がそれを秘められたのには、理由があるはずです。
人間の目が開けて善悪を知るようになるということを、神はその時封じられていたのです。
それはその時エデンにいた人間にとって、知る必要のないことだったのです。
6.2 悪魔は「人が知らなくて良いこと」を知りたくさせた
人間が本来知らなくても良いことを、知りたくさせる、
それが神に禁じられていることであったとしても、知ろうとさせる、
これが、悪魔の使って来る手法です。
人の目が開けて「善悪を知るようになること」は、人にとっては
その必要がないことでした。たとえその実をとって食べて、
善悪を知ったところで、人間にはそれを実行に移す力がなかったのです。
人は、たとえ善悪を知ったとしても、それを行なうことができなかったのです。
善を選んでそれを行い、悪はすべて憎み退けるという行動ができませんでした。
逆に、善は行なえず悪をやってしまうという、悪い状況に陥ってしまうのです。
悪魔は、人が知ってはならないこと、人が知らなくて良いことを、
人が知りたくなるように、誘惑して来たのです。
6.3 人は知らなくてよいことを「知りたくなって」しまった
今まで知らなかったことを知るというのは、楽しいことです。
情報を集めて理解を深めていくというのは、物事を正しく判断するのに役立ちます。
元々人間には、探求心があるのです。そして集めた情報を、分析する力もあります。
なるほどそうだったのか!と知れば知るほど、感動も大きくなります。
けれども、人が知ってはならないこともあります。
人間が知らなくても良いことを、悪魔は誘惑してそれを知りたくさせるのです。
悪魔の誘惑の言葉によって、人は善悪の知識の実を食べて
神のように善悪を知ることができるものになりたいと、
思うようになってしまったのです。
6.むすび.知的探求心に付け込まれるな!
悪魔は、人間の知的探求心を突いてきます。
そして、本来知ってはならないことを知りたくさせるのです。
知りたくても、知ってはならないことは、そのままにしておく必要があります。
知らなくて良いことは、知らないままでいいのです。
知らなくて良いことを、知ろうとするのではなく、
本当に知るべきことを、知るべきなのです。
【今日の聖書】
知れ、主こそ神であると。
主はわたしたちを造られた。
わたしたちは主のもの、その民
主に養われる羊の群れ。
詩編 100編3節