今日のできごと


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2020/2/16(日)

 
法吉町ため池(北西側)

ダビデの姦淫は殺人に続いた

1.ダビデ王は、部下の妻バト・シェバと姦淫してしまった

 ダビデは、ヘト人ウリヤの妻バト・シェバと姦通します。

 ある日の夕暮れに、ダビデは午睡から起きて、王宮の屋上を散歩していた。
 彼は屋上から、一人の女が水を浴びているのを目に留めた。
 女は大層美しかった。
 サムエル記下 11章2節

 王宮の屋上から、ヘト人ウリヤの妻バト・シェバが、
 水を浴びているのを、見てしまうのです。水浴びなので裸だったのでしょう。
 そしてバト・シェバを王宮に招き入れ、床を共にしてしまうのです。

 ダビデは使いの者をやって彼女を召し入れ、
 彼女が彼のもとに来ると、床を共にした。
 サムエル記下 11章4節(前半)

2.妊娠したため姦淫したことが隠し通せなくなった

 2.1 バト・シェバはダビデとの姦淫によって妊娠した

 バト・シェバは妊娠します。

 子を宿したので、ダビデに使いを送り、「子を宿しました」と知らせた。
 サムエル記下 11章5節

 ダビデにとっては、一大事です。
 夫がいない時にその妻が妊娠してしまうというのは、姦淫以外にあり得ません。
 夫ウリヤに追及されれば、ダビデとの関係がばれてしまいます。

 2.2 ダビデはウリヤを戦線から連れ戻してごまかそうとした

 ダビデは急きょ、戦線からウリヤを連れ戻します。
 そしてウリヤが家に帰れる機会を、設けたのです。
 しかしウリヤは家に帰りません。王宮の入り口で寝泊まりするのです。

 ウリヤはダビデに答えた。
 「神の箱も、イスラエルもユダも仮小屋に宿り、
  わたしの主人ヨアブも主君の家臣たちも野営していますのに、
  わたしだけが家に帰って飲み食いしたり、
  妻と床を共にしたりできるでしょうか。
  あなたは確かに生きておられます。
  わたしには、そのようなことはできません。」
 サムエル記下 11章11節

 ウリヤはとてもまじめで、なおかつ自分のことばかりでなく、
 他の人のことを、きちんと考える人だったことがわかります。
 しかしこのことは、ダビデを狼狽させました。

 2.3 ダビデがウリヤを酔わせても彼は帰宅しなかった

 ウリヤが家に帰ってくれなければ、ウリヤが妊娠させたことにならず
 結局、自分が妊娠させことがばれてしまうわけです。
 ダビデは酒の力で、ウリヤを帰宅させようとするのですがうまくいきません。

 ダビデはウリヤを招き、食事を共にして酔わせたが、
 夕暮れになるとウリヤは退出し、主君の家臣たちと共に眠り、
 家には帰らなかった。
 サムエル記下 11章13節

 ダビデの焦燥が、手に取るようにわかります。
 「ウリヤよ、何とか家に帰ってくれ。そして妻と一緒に寝てくれ。」
 その思いが、ひしひしと伝わってくる聖書箇所です。

3.ダビデ王は策略をもってウリヤを殺害した

 結局ダビデが採った方法は、ウリヤ殺害計画でした。
 ウリヤを殺してしまえば、自分のしてしまった姦淫もばれることなく
 すべてを、闇に葬ることができると考えたのです。

 書状には、
 「ウリヤを激しい戦いの最前線に出し、彼を残して退却し、戦死させよ」
 と書かれていた。
 サムエル記下 11章15節

 戦いの最中、敵の手によってウリヤを殺してしまおうというのです。
 自分の手を汚さずに、ウリヤを殺す方策でした。
 これは、そのまま実行されてしまい、ウリヤは死んでしまいます。

 町の様子を見張っていたヨアブは、
 強力な戦士がいると判断した辺りにウリヤを配置した。
 町の者たちは出撃してヨアブの軍と戦い、ダビデの家臣と兵士から戦死者が出た。
 ヘト人ウリヤも死んだ。
 サムエル記下 11章16〜17節

 ダビデは、姦淫の罪を犯しましたが、それに続いて
 殺人の罪も、犯すことになってしまったのです。

むすび.姦淫には殺人がついてくる

 姦淫には、どうしても殺人がセットでついてきてしまうのです。
 ダビデの場合は、姦淫したことを隠そうとして夫ウリヤを殺してしまいますが
 逆もあり得ます。妻を取られた夫の方が報復に走り、相手を殺してしまうのです。

 人妻と密通する者は意志力のない男。
 身の破滅を求める者。
 疫病と軽蔑に遭い、恥は決してそそがれない。
 夫は嫉妬と怒りにかられ
 ある日、彼に報復して容赦せずどのような償いをも受け入れず
 どれほど贈り物を積んでも受け取りはすまい。
 箴言 6章32〜35節

 姦淫は、被害者の怒りを生みます。怒りは、殺意を生みます。
 殺意は実行されると、殺人に至るのです。
 姦淫は、夫婦関係を破壊し家族を壊すばかりか、殺人にもつながっています。

 姦淫の報いは、凄まじいのです。
 他人の妻や、自分の妻以外の女性を、妻のようにしてしまってはならないのです。
 それは、愛ではありません。ただの姦淫という罪なのです。

 他人の夫や、自分の夫以外の男性を、夫のようにしてしまってはならないのです。
 それは、愛ではありません。ただの姦淫という罪なのです。
 婚姻関係という境界線を越えては、ならないのです。

 【今日の聖書】
 姦淫してはならない。
 出エジプト記 20章14節


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