今日のできごと


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2020/12/24(木)

 

住居の変化

 ノアの洪水後に寒暖の差ができ、雨や雪が降るようになったのであれば
 当然、洪水前後で住居も大きく変わったことでしょう。
 それまでの住居は、寒さを防ぐ必要はまったくなかったでしょう。

 また、雨が降っていなかったとすると、
 屋根の必要性も、あまりなかったのではないかと考えられます。
 ただし、人々の罪が激しく増大しているので、盗難防止のため

 鍵をかける必要性は、あったかもしれません。
 ところがノアの洪水以降は、住居をしっかり作る必要が出てくるのです。
 まず風雨をしのぐための、ちゃんとした屋根と壁が必要になってきます。

 寒さをしのぐためには、火をたくことも必要になります。
 冬は、室内で火を焚いて暖を取る必要に迫られます。
 しかも火事にならず、一酸化中毒にもならないようにしなければなりません。

 衣類も、防寒の衣類が必要になります。
 季節に応じた衣類を、保管しておく必要に迫られるのです。
 肉食が始まったということは、肉を調理する必要も生じています。

 肉を切るための道具が必要ですし、肉は生ではなく
 焼いたり煮たりする必要が、でてきます。
 いわゆる台所と調理器具が必要となってくるのです。

 ですから、それらを兼ね備えたちゃんとした住まいを
 自らの手で、構築しなければならなくなったわけです。
 このように、洪水後になってはじめて、今のような


 風雨と寒さをしのぐような、住居が必要となってきたのです。
 暑い地方では暑さをしのぐような、住居が必要となってきたのです。
 乾燥した地方や、その他の特色を持つ地方では、

 それぞれの環境に応じた、住居が必要となっていったのです。
 箱舟を出た当初のノアの家族は、天幕に住んでいたようですが
 その後、石や漆喰が建材として用いられるようになり、

 やがて、バベルに塔を造り始める頃には、
 レンガやアスファルトが建築資材として用いられるように
 なっていったようです。

 【今日の聖書】
 彼らは、
 「れんがを作り、それをよく焼こう」と話し合った。
 石の代わりにれんがを、
 しっくいの代わりにアスファルトを用いた。
 創世記 11章3節


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