ダビデのもとに集まってきた人々
1.困窮している者、負債のある者、不満を持つ者が集まった
ダビデはガトを去り、アドラムの洞窟に難を避けています。
それを聞いたダビデの兄弟や、父の家の者は皆、
ダビデのもとに下って来ます。
また、困窮している者、負債のある者、不満を持つ者も
皆彼のもとに集まり、ダビデは彼らの頭領になりました。
そういう人々が、四百人ほどいたということです。
ダビデはそこを出て、アドラムの洞窟に難を避けた。
それを聞いた彼の兄弟や父の家の者は皆、彼のもとに下って来た。
また、困窮している者、負債のある者、不満を持つ者も皆彼のもとに集まり、
ダビデは彼らの頭領になった。四百人ほどの者が彼の周りにいた。
サムエル記上 22章1〜2節
当初は、勇士たちが集まってきたのではなかったことがわかります。
困窮している者、負債のある者、不満を持つ者たちが集まって
ダビデと共にいるようになったのです。
2.荒くれ男たちの集団だったのかもしれない
困窮している者は、生活苦に抑圧され、あえいでいたことでしょう。
負債のある者は、負債を踏み倒してきてしまったということになります。
不満を持つ者は、内に怒りを抱えていたことでしょう。
そんな集団を想像すると、どうでしょうか?
かなり荒らっぽいメンバーが集まっていたことは想像に難くありません。
洞窟に居たにもかかわらず、そのダビデを慕ってついて行こうとしていたのです。
アウトロー的な、集団だったのでしょうか?
相当な荒々しさを感じますが、荒々しくも意気込みを感じます。
ダビデの求心力も、そこに見られます。
3.ダビデと共にいてダビデのためなら命を捨てる覚悟
彼らはダビデを慕い、ダビデに付き従っていきたいと願っていたわけです。
ダビデのためなら、命を捨てる覚悟もあったかもしれません。
事実、後に3勇士は命がけでダビデのために水を汲んできています。
ダビデは要害におり、ペリシテ人の前哨部隊はベツレヘムにいた。
ダビデは、「ベツレヘムの城門の傍らにある、
あの井戸の水を飲ませてくれる者があればよいのに」と切望した。
三人の勇士はペリシテの陣を突破し、
ベツレヘムの城門の傍らにある井戸から水をくみ、ダビデのもとに持ち帰った。
ダビデはこの水を飲むことを望まず、注いで主にささげ、
サムエル記下 23章14〜16節
ペリシテびとの先陣がベツレヘムにあった時、
たったの3人で、そのベツレヘムの門のかたわらにある井戸の水を
汲んで持って帰ってきているのです。ダビデのためにです。
むすび.神に従うダビデに影響を受けていたはず
そしてそのダビデが、神に従順に従っていたのです。
当然彼らも、ダビデが真摯に信じている神に、
自分たちも、真剣に従うようになっていったことでしょう。
アウトロー的集団が、神の律法に従うダビデに従い
アウトローの逆の、「神に従順集団」となっていったわけです。
求心力のあるリーダーが、どんな姿勢であるかによって
その集団全体の姿勢がどうなるかが、決まってくるのです。
【今日の聖書】
ダビデはそこを出て、アドラムの洞窟に難を避けた。
それを聞いた彼の兄弟や父の家の者は皆、彼のもとに下って来た。
また、困窮している者、負債のある者、不満を持つ者も
皆彼のもとに集まり、ダビデは彼らの頭領になった。
四百人ほどの者が彼の周りにいた。
サムエル記上 22章1〜2節