今日のできごと


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2020/10/7(水)

 

ダビデはゴリアトの出身地のガトに逃げた

1.ダビデはガトの王アキシュのもとに行った

 ダビデは、アヒメレクからパンと武器を受け取ると
 その日のうちに、ガトの王アキシュのもとに着きます。

 ダビデは立ってその日のうちにサウルから逃れ、
 ガトの王アキシュのもとに来た。
 サムエル記上 21章11節

 ガトと言ったら、あのゴリアトのいた町です。
 「ガトのペリシテ人で名をゴリアトという戦士」こそ
 ダビデが倒したゴリアトなのです。

 彼が兄たちと話しているとき、
 ガトのペリシテ人で名をゴリアトという戦士が、
 ペリシテ軍の戦列から現れて、
 いつもの言葉を叫んだのでダビデはこれを聞いた。
 サムエル記上 17章23節

 ガトは、ペリシテ人の町であり、敵地だったわけです。
 ダビデはサウル王の手を逃れるために、あえて敵地であるガトに
 ただ一人でこっそり、逃げ込もうとしたのです。

2.ダビデだということがばれた

 けれども家臣たちの言葉によって、アキシュを恐れてしまいます。

 アキシュの家臣は言った。
 「この男はかの地の王、ダビデではありませんか。
  この男についてみんなが踊りながら、
  『サウルは千を討ち、ダビデは万を討った』と歌ったのです。」
 サムエル記上 21章12節

 アキシュの家臣たちは、ダビデであることにすぐに気付きます。
 自分たちの戦士のゴリアトを倒したダビデだ!とわかるのです。
 さすがにゴリアトを失ったガトの人々は、ダビデの顔を忘れていませんでした。

3.狂ったふりをしてその場から逃れた

 身バレしたダビデは、彼らに捕らえられてしまいます。
 そこで突然狂ったふりをして、保身に走ります。
 狂人と思われれば、そこから逃れられるだろうという策略です。

 そこで彼は、人々の前で変わったふるまいをした。
 彼らに捕らえられると、気が狂ったのだと見せかけ、
 ひげによだれを垂らしたり、城門の扉をかきむしったりした。
 サムエル記上 21章14節

 殺されかねないところでしたが、アキシュの言葉によって解放されます。

 アキシュは家臣に言った。
 「見てみろ、この男は気が狂っている。
  なぜ連れて来たのだ。
  わたしのもとに気の狂った者が不足しているとでもいうのか。
  わたしの前で狂態を見せようとして連れて来たのか。
  この男をわたしの家に入れようというのか。」
 サムエル記上 21章15〜16節

 まさに危機一髪、何を逃れたのです。
 まさかガトの人たちは、自分の顔は覚えていないだろうと
 人間的に考えたようですが、大間違いだったのです。

むすび.真の逃れ場は、主のもとにしかない

 確かに敵地に逃げ込めば、さすがのサウル王も追って来ないだろう、
 あきらめるだろうという、考えだったかもしれませんが、
 敵地はしょせん敵地であって、逃れ場にはならなかったのです。

 ダビデにとっての真の逃れ場は、
 主の御もと、だったのです。
 それをダビデは、詩編で歌っています。

 【今日の聖書】
 【ダビデの詩。ダビデがアビメレクの前で狂気の人を装い、
  追放されたときに。】

 どのようなときも、わたしは主をたたえ
 わたしの口は絶えることなく賛美を歌う。
 わたしの魂は主を賛美する。
 貧しい人よ、それを聞いて喜び祝え。
 わたしと共に主をたたえよ。
 ひとつになって御名をあがめよう。

 わたしは主に求め
 主は答えてくださった。
 脅かすものから常に救い出してくださった。
 主を仰ぎ見る人は光と輝き
 辱めに顔を伏せることはない。

 この貧しい人が呼び求める声を主は聞き
 苦難から常に救ってくださった。
 主の使いはその周りに陣を敷き
 主を畏れる人を守り助けてくださった。

 味わい、見よ、主の恵み深さを。
 いかに幸いなことか、
 御もとに身を寄せる人は。
 詩編 34編1〜9節


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