今日のできごと


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2019/10/7(月)

 

のど元過ぎれば...

序.イスラエルのピンチの時に現れた士師たち

 士師記の中の士師たちは、イスラエルのピンチの時に現れています。
 どんな時にピンチになったかと言えば、イスラエルの民が罪に陥り
 その結果、神が裁きとして敵対する人々を彼らに送り込まれた時なのです。

1.カレブの弟ケナズの子オトニエルの登場

1.1 罪を犯したイスラエルの民

 まず、カレブの弟ケナズの子オトニエルが登場します。
 登場する背景は、以下の通りです。
 イスラエルの民は、彼らの神、主を忘れ、バアルとアシェラに仕えてしまいます。

 イスラエルの人々は主の目に悪とされることを行い、
 彼らの神、主を忘れ、バアルとアシェラに仕えた。
 士師記 3章7節

1.2 神によって敵の手に渡される

 それに対して神は怒りに燃え、敵の手に売り渡されます。
 神は彼らを、アラム・ナハライムの王クシャン・リシュアタイムの手に
 売り渡されるのです。クシャン・リシュアタイムに仕えなければならなかったのです。

 主はイスラエルに対して怒りに燃え、
 彼らをアラム・ナハライムの王クシャン・リシュアタイムの手に売り渡されたので、
 イスラエルの人々は八年間、
 クシャン・リシュアタイムに仕えなければならなかった。
 士師記 3章8節

1.3 神に叫び士師が起される

 その苦しみの中で、イスラエルの人々が主に助けを求めて叫んだので、
 神は一人の救助者を立てて、彼らを救われるのですが、
 その時の士師が、カレブの弟ケナズの子オトニエルなのです。

 イスラエルの人々が主に助けを求めて叫んだので、
 主はイスラエルの人々のために一人の救助者を立て、彼らを救われた。
 これがカレブの弟ケナズの子オトニエルである。
 士師記 3章9節

1.4 敵に勝利する

 彼の手はクシャン・リシュアタイムを抑えることができたのです。
 オトニエルによって、イスラエルの民は助け出されるのです。

 主の霊が彼の上に臨み、彼は士師としてイスラエルを裁いた。
 彼が戦いに出ると主は、
 アラムの王クシャン・リシュアタイムを彼の手に渡してくださったので、
 彼の手はクシャン・リシュアタイムを抑えることができた。
 士師記 3章10節

1.5 平穏を得る

 そしてイスラエルの民に、平和が訪れるのです。

 国は四十年にわたって平穏であった。
 こうしてケナズの子オトニエルは死んだ。
 士師記 3章11節

2.民は再び罪に陥ってしまい左利きのエフドが登場

 国は四十年にわたって平穏だったのです。
 けれども、せっかく助け出されたにもかかわらず
 再び、イスラエルの民は罪に陥ってしまいます。

 イスラエルの人々は、またも主の目に悪とされることを行った。
 彼らが主の目に悪とされることを行ったので、
 主は、モアブの王エグロンを強くすることでイスラエルを脅かされた。
 士師記 3章12節

 あれ程罪のために敵が押し寄せ、苦しめられたにもかかわらず
 40年経つとそれを忘れてしまって、自分たちの罪に負けてしまいます。
 彼らは平穏無事な時に、主の目に悪とされることを行うようになってしまうのです。

 この時は、ベニヤミン族のゲラの子、左利きのエフドによって助け出されます。
 そして80年間の平穏を得るのです。
 しかしエフドの死後、イスラエルの人々はまたも主の目に悪とされることを行います。

3.繰り返されるイスラエルの民の罪

 エフドの死後、イスラエルの人々はまたも主の目に悪とされることを行い、
 主はハツォルで王位についていたカナンの王ヤビンの手に、
 彼らを売り渡された。
 ヤビンの将軍はシセラであって、ハロシェト・ハゴイムに住んでいた。
 士師記 4章1〜2節

むすび.平穏無事な時である時こそ、神の恵みを覚え続ける

 士師記というのは、このパターンの連続なのです。
 @平穏無事な毎日 → A罪に陥る → B敵の手に渡される →
 C神に叫ぶ → D士師が登場 → E敵に勝利 → F平穏を得る

 士師記から見られる人間の特徴は、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という性質です。
 せっかく神によって罪が赦され、士師が送られて勝利して助かったにもかかわらず、
 時間が経つとそれを忘れて、また罪に陥ってしまうのです。

 まさに、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のことわざ通りなのです。
 平穏無事であるということは、ひとつの危険をも含んでいるのです。
 激しい苦しみの時は、神に叫び求め神により頼もうとしますが、

 平穏無事な時は、それがないので神から離れやすいのです。
 神の恵みを忘れやすい私たちですが、日々祈りの中で感謝をささげ
 平穏無事な時である時こそ、神の恵みを覚え続けていたいと願います。

 【今日の聖書】
 わたしの魂よ、主をたたえよ。
 主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。
 主はお前の罪をことごとく赦し
 病をすべて癒し命を墓から贖い出してくださる。
 慈しみと憐れみの冠を授け長らえる限り良いものに満ち足らせ
 鷲のような若さを新たにしてくださる。
 主はすべて虐げられている人のために
 恵みの御業と裁きを行われる。
 詩編 103編2〜6節


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