夫の命を救った妻@ツィポラ
エジプトの王ファラオによって命を狙われ、
ミディアンの地に逃げていたモーセに、主は語られます。
主はミディアンでモーセに言われた。
「さあ、エジプトに帰るがよい、
あなたの命をねらっていた者は皆、死んでしまった。」
出エジプト記 4章19節
モーセは主の使命を帯びて、妻子を連れてミディアンから
エジプトに帰ります。
モーセは、妻子をろばに乗せ、手には神の杖を携えて、
エジプトの国を指して帰って行った。
出エジプト記 4章20節
しかしその途中、理由は定かではありませんが
モーセは主によって、命を取られそうになります。
途中、ある所に泊まったとき、主はモーセと出会い、彼を殺そうとされた。
出エジプト記 4章24節
けれども、妻のツィポラの咄嗟の判断と行動によって、
夫の命を救ったのです。
ツィポラは、とっさに石刀を手にして息子の包皮を切り取り、
それをモーセの両足に付け、
「わたしにとって、あなたは血の花婿です」と叫んだので、主は彼を放された。
彼女は、そのとき、割礼のゆえに「血の花婿」と言ったのである。
出エジプト記 4章25〜26節
もしこの時、妻のとりなしがなければ
モーセは主によって、命が取られていた所だったのです。
そうすると、モーセをリーダーとしたエジプト脱出劇はあり得なかったのです。
モーセの妻ツィポラは、夫モーセの命を見事に救っているのです。
ツィポラのこの時の行動は、単に夫の命を助けただけでなく
その先のイスラエルの救いにも、大きく関与していたのです。
ツィポラはこの時、見事に
夫の「助け手」としての使命を果たしていたのです。
妻は夫を助ける使命を、天地創造の初めから与えられているのです。
【今日の聖書】
主なる神は言われた。
「人が独りでいるのは良くない。
彼に合う助ける者を造ろう。」
創世記 2章18節