今日のできごと


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2020/10/28(水)

 

ヤコブと4人の妻

1.ヤコブは伯父にだまされて妹でなく姉と結婚させられた

 イサクの子ヤコブは、母の兄である伯父ラバンの元に行きますが
 そこで、ラバンの娘であるレアとラケルの姉妹に出会います。
 ヤコブは、妹のラケルを愛し、彼女と結婚したいとラバンに願うのです。

 ヤコブはラケルを愛していたので、
 「下の娘のラケルをくださるなら、
  わたしは七年間あなたの所で働きます」と言った。
 創世記 29章18節

 ラバンはそれを承諾するのですが、いざ7年後の結婚の祝宴の後
 ヤコブに与えたのは、姉のレアだったのです。
 夜だったので顔がよく見えなかったのでしょう。

 ヤコブは朝になってはじめて、それがラケルではなくて
 姉のレアだと気づくのです。だまされたのです。
 ヤコブはそれを、ラバンに追求します。

 ところが、朝になってみると、それはレアであった。
 ヤコブがラバンに、「どうしてこんなことをなさったのですか。
 わたしがあなたのもとで働いたのは、ラケルのためではありませんか。
 なぜ、わたしをだましたのですか」と言うと、
 創世記 29章25節

2.ヤコブは姉と共に妹も妻として与えられた

 その後ラバンは、ヤコブにラケルも与えるのです。
 こうしてヤコブは、2人の妻を持つようになってしまうのです。
 ところが、ラケルに子供が生まれなかったため、

 ラケルは自分の召し使いであった、ビルハをヤコブに与えます。
 ラケルは、召し使いであったビルハによって子を持とうとしたのです。
 こうしてビルハもヤコブの妻(側女?)になってしまうのです。

 これに対抗したのが、姉のレアです。
 レアもまた自分の召し使いであった、ジルパを側女として
 ヤコブに与えるのです。

3.ヤコブには側女も含め4人の妻がいた

 結局ヤコブには、レア、ラケル、ビルハ、ジルパの
 4人の妻(側女を含む)が、いるようになってしまうのです。
 そもそも、ラバンがだまさなければラケルひとりだったのでしょうが

 だまされた結果、4人の妻ということになってしまったのです。
 4人の妻という、おかしなことになってしまうのですが
 ここから、イスラエルの12部族が生まれてくるのです。

 そして、ヤコブとレアの4番目の子「ユダ」の子孫から
 イエス・キリストが、生まれることになるのです。

むすび.妻を多く持つことは家庭の不和を招くことに

 ヤコブ家は、レアとラケルとの絶え間のないバトル続きでした。
 妻が二人以上いるというのは、そこに妻同士のねたみと争いが生じてしまって、
 家庭の平和が奪われてしまうという例を、ここにみることができます。

 争いを好む女と一緒に家におるよりは
 屋根のすみにおるほうがよい。
 箴言 21章9節

 ヤコブも、妻たちのバトルで大変な目にあっていたことでしょう。
 私たちにとって妻は、ひとりであるべきなのです。
 側女という仕組みも、あり得ないのです。

 そこに、ねたみが生じないはずがないのです。
 ねたみのある所には、憎しみと恨みが生じます。怒りと、いらだちもです。
 結局、争い合ってしまうのです。

 そんな、どうしても争いあってしまうような罪人の私たちのために、
 イエス・キリストは、この地上に来て完全な救いを与えて下さったのです。
 イエス・キリストは罪人を救い出すために、この世に来られたのです。

 【今日の聖書】
 愚かな子はその父の災である、
 妻の争うのは、雨漏りの絶えないのとひとしい。
 箴言 19章13節


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