今日のできごと


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2020/10/27(火)

 

イサクとリベカの結婚

1.イサクの結婚相手は父アブラハムがお膳立てした人だった

 イサクはリベカと結婚するのですが、
 イサクに、選択の余地はありませんでした。
 イサクの結婚相手は、父アブラハムがすべてお膳立てをしているのです。

 アブラハムは家の全財産を任せている年寄りの僕に言った。
 「手をわたしの腿の間に入れ、天の神、
  地の神である主にかけて誓いなさい。
  あなたはわたしの息子の嫁をわたしが今住んでいる
  カナンの娘から取るのではなく、
  わたしの一族のいる故郷へ行って、
  嫁を息子イサクのために連れて来るように。」
 創世記 24章2〜4節

 父アブラハムが、年寄りの僕に、
 「イサクのお嫁さんになる女性を、故郷から連れて来るように」
 と、命じるのです。

 そして、見事に僕はイサクのお嫁さんを連れて帰ってきたのです。
 それが、リベカです。

2.リベカはイサクの顔も見ていないのに快諾した

 リベカはイサクの顔も見ていないのに、結婚を承諾します。

 リベカを呼んで、
 「お前はこの人と一緒に行きますか」と尋ねた。
 「はい、参ります」と彼女は答えた。
 創世記 24章58節

 そしてリベカは、生まれ故郷を離れて、イサクの元へと向かうのです。

 イサクはネゲブ地方に住んでいた。
 そのころ、ベエル・ラハイ・ロイから帰ったところであった。
 夕方暗くなるころ、野原を散策していた。
 目を上げて眺めると、らくだがやって来るのが見えた。
 リベカも目を上げて眺め、イサクを見た。
 リベカはらくだから下り、
 「野原を歩いて、わたしたちを迎えに来るあの人は誰ですか」と
 僕に尋ねた。「あの方がわたしの主人です」と僕が答えると、
 リベカはベールを取り出してかぶった。
 創世記 24章62〜65節

 これが、イサクとリベカの出会いです。

3.イサクはアブラハムの僕に言われるがままに結婚した

 イサクは父アブラハムの年寄りの僕から、事のいきさつを聞きます。

 僕は、自分が成し遂げたことをすべてイサクに報告した。
 イサクは、母サラの天幕に彼女を案内した。
 彼はリベカを迎えて妻とした。
 イサクは、リベカを愛して、亡くなった母に代わる慰めを得た。
 創世記 24章66〜67節

 イサクは僕から報告を聞くと、迷わずリベカと結婚するのです。
 イサクもリベカも、相手を選んでいないのです。
 すべて、神に導かれるままに、結婚しているのです。

 初対面で、事前のお付き合いも何もなく
 会ったその場で即、結婚しているのです。
 これがアブラハムの子イサクの、結婚の経緯です。

むすび.イサクとリベカの結婚は本人の選択でなく神の選択だった

 このようにして、イサクとリベカは結婚するのですが、
 その家庭に、やがてヤコブが生まれます。
 このヤコブの子孫が、イエス・キリストに続くのです。

 アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。
 アブラハムはイサクをもうけ、イサクはヤコブを、
 ヤコブはユダとその兄弟たちを、
 マタイによる福音書 1章1〜2節

 イサクにしろリベカにしろ、実に従順な人物だったと思います。
 言われるがままに、今でいえば見合い結婚よりもさらに上をいく
 導かれるまま結婚とでも言うような、結婚をしているのです。

 イサクの妻を選ばれたのは、神ご自身だったのです。
 リベカの夫を選ばれたのも、神ご自身だったのです。
 その神の選びと導きに、イサクもリベカも従ったのです。

 そしてこのイサクの子孫として、イエス・キリストが誕生しているのです。
 キリストの従順は、イサクやリベカの従順に勝る従順でした。

 キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに
 固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、
 僕の身分になり、人間と同じ者になられました。
 人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、
 それも十字架の死に至るまで従順でした。
 フィリピの信徒への手紙 2章6〜8節

 イサクとリベカの従順は、やがて来るべき救い主
 イエス・キリストの従順な姿を、予表しています。
 イエス・キリストは、どこまでも神に従順なお方として、この世に来られたのです。

 【今日の聖書】
 天の神である主は、わたしを父の家、生まれ故郷から連れ出し、
 『あなたの子孫にこの土地を与える』と言って、
 わたしに誓い、約束してくださった。
 その方がお前の行く手に御使いを遣わして、
 そこから息子に嫁を連れて来ることができるようにしてくださる。
 創世記 24章7節


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