今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2020/10/21(水)

 

ボアズとモアブ人であったルツとの結婚

 ボアズは、モアブ人のルツと結婚しています。
 モアブの宗教といえば、ボアズの数世代先のソロモンの時代には
 「モアブ人の憎むべき神ケモシュ」と言われています。

 モアブの宗教は、真の神ではなく、偶像の神を信じる宗教であったわけです。
 そんなモアブ人であったルツは、ユダヤ人であったナオミの息子マフロンの
 妻になったのです。

 けれども夫マフロンは、若くしてモアブで死んでしまったため、
 ルツは、未亡人になってしまいます。
 そういう状況下で未亡人ルツは、モアブの偶像の神ではなく

 姑ナオミの信じる、真の神に立ち返っていました。
 それは、次のようなルツの言葉から、わかります。

 ルツは言った。
 「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰れなどと、
  そんなひどいことを強いないでください。
  わたしは、あなたの行かれる所に行き
  お泊まりになる所に泊まります。
  あなたの民はわたしの民
  あなたの神はわたしの神。
 ルツ記 1章16節

 ルツは「あなたの神はわたしの神。」と告白しています。
 ユダヤ人であったマフロンと結婚したルツの内には、神への信仰が据えられ
 隣人を自分のように愛する愛が、確立されていたことがわかります。

 ですからボアズは、モアブの女性であるルツと結婚はしましたが
 異教の神を信じている女性と、結婚したのではなく
 異邦人ではあったけれども、真の神を信じている女性と結婚したことになります。

 この夫婦からオベドが生まれ、オベドからエッサイが生まれ
 エッサイから、ダビデが生まれることになります。
 そしてこのダビデの子孫として、イエス・キリストが生まれることになるのです。

 サルマにはボアズが生まれ、
 ボアズにはオベドが生まれた。
 オベドにはエッサイが生まれ、
 エッサイにはダビデが生まれた。
 ルツ記 4章21〜22節

 真の神を信じた二人が結婚し、その子孫からダビデが生まれ
 やがてその系図は、救い主へと続くことになったのです。

 【今日の聖書】
 門のところにいたすべての民と長老たちは言った。

 「そうです、わたしたちは証人です。
  あなたが家に迎え入れる婦人を、どうか、主が
  イスラエルの家を建てたラケルとレアの
  二人のようにしてくださるように。

  また、あなたがエフラタで富を増し、
  ベツレヘムで名をあげられるように。
  どうか、主がこの若い婦人によってあなたに子宝をお与えになり、
  タマルがユダのために産んだペレツの家のように、
  御家庭が恵まれるように。」

 ボアズはこうしてルツをめとったので、
 ルツはボアズの妻となり、ボアズは彼女のところに入った。
 主が身ごもらせたので、ルツは男の子を産んだ。

 ルツ記 4章11〜13節


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新