イサク=彼は笑う
1.アブラハムとサラは、子供に笑うという名前をつけた
アブラハムとサラの間に、男の子が生まれます。
その子の名前をふたりは、イサクという名前にするのです。
イサクという名前は、「彼は笑う」という意味です。
なぜ「笑う」という名前になったか、その理由は母親であるサラが述べています。
サラは言った。
「神はわたしに笑いをお与えになった。
聞く者は皆、わたしと笑い(イサク)を
共にしてくれるでしょう。」
創世記 21章6節
イサクは、アブラハムが100歳の時に生まれた子供でした。
このサラの言葉は、イサクが生まれたその時の喜びの言葉です。
神はアブラハムとサラに、笑いを与えて下さったのです。
2.サラは1年前そんな馬鹿なと思って鼻で笑った
1年前、神からの使いがアブラハムの所に来てこう言います。
「来年の今頃、サラに男の子が生まれているでしょう。」と。
彼らの一人が言った。
「わたしは来年の今ごろ、必ずここにまた来ますが、
そのころには、あなたの妻のサラに
男の子が生まれているでしょう。」
サラは、すぐ後ろの天幕の入り口で聞いていた。
創世記 18章10節
サラはそれを聞いて、そんな馬鹿なという思いで笑うのです。
サラはひそかに笑った。
自分は年をとり、もはや楽しみがあるはずもなし、
主人も年老いているのに、と思ったのである。
創世記 18章12節
その笑いを、神の使いはしっかりと聞いていました。
そして言うのです。
「なぜサラは笑ったのか。
なぜ年をとった自分に子供が生まれるはずがないと思ったのだ。
主に不可能なことがあろうか。
来年の今ごろ、わたしはここに戻ってくる。
そのころ、サラには必ず男の子が生まれている。」
創世記 18章13〜14節(後半)
この時のサラは、まだまだ半信半疑でした。と言うより
ほとんど信じられない、そんな思いだったことでしょう。
だから笑ってしまったのです。
しかしそのサラに対して、神は断言されるのです。
「そのころ、サラには必ず男の子が生まれている」と。
サラはこの言葉を信じたのです。
信仰によって、不妊の女サラ自身も、
年齢が盛りを過ぎていたのに子をもうける力を得ました。
約束をなさった方は真実な方であると、
信じていたからです。
ヘブライ人への手紙 11章11節
3.約束通りイサクが生まれ心からの喜びの笑いとなった
そんな事が起こるはずがないと思われるような、神の約束でしたが
神は、アブラハムとサラに約束された通りになさいました。
約束通り1年後に、男の子が生まれるのです。
主は、約束されたとおりサラを顧み、
さきに語られたとおりサラのために行われたので、
彼女は身ごもり、
年老いたアブラハムとの間に男の子を産んだ。
それは、神が約束されていた時期であった。
創世記 21章1〜2節
時期も、ちょうど神が約束なさっていたその時期でした。
神は真実に、ご自分のなさった約束を守られたのです。
そして、アブラハムとサラの夫婦に大きな喜びを与えて下さいました。
アブラハムとサラの夫婦に、喜びの笑いが訪れたのです。
鼻で笑った笑いが、真実の心からの喜びの笑いになったのです。
そんな馬鹿なという笑いが、神を喜び、神に感謝する笑いに変ったのです。
むすび.私たちの失望を笑いに変えて下さる神がおられる
アブラハムとサラには、長い間子供が生まれませんでした。
年齢的にももう子供が生まれるような、時期を通り越していました。
失望落胆するような状況で、とても喜んで笑えるような状況ではありませんでした。
しかしその失望落胆は、大きな喜びに変わったのです。
そんな馬鹿なと言う笑いが、これはすごい!という喜びの笑いに変わったのです。
神は私たちに、そういうことをして下さるのです!
どんなに今失望落胆し、希望が持てないような状況であったとしても、
神を信頼して、神のみわざを心から待ち望んでいましょう!
神は必ず私たちに、大きな喜びの笑いをもたらして下さいます!
【今日の聖書】
主はアブラハムに言われた。
「なぜサラは笑ったのか。
なぜ年をとった自分に子供が生まれるはずがないと思ったのだ。
主に不可能なことがあろうか。
来年の今ごろ、わたしはここに戻ってくる。
そのころ、サラには必ず男の子が生まれている。」
創世記 18章13〜14節