今日のできごと


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2019/6/12(水)

 
さつき

悪霊レギオンを宿していた男

1.レギオンを宿していた男はイエスによって正気に戻された

 レギオンと言う悪霊の集団を宿していた男が、
 イエス・キリストによって、見事に悪霊から解放されています。
 全く正気に戻って、元の普通の姿に戻りました。

 そこで、人々はその出来事を見ようとしてやって来た。
 彼らはイエスのところに来ると、
 悪霊どもを追い出してもらった人が、
 服を着、正気になってイエスの足もとに座っているのを見て、恐ろしくなった。
 ルカによる福音書 8章35節

 人々が恐ろしさを覚えるほど、この人は見事に変えられていたのです。
 それまでは、悪霊に憑かれて衣服を身に着けず墓場に住み
 鎖でつながれて足枷をはめられても、それを引きちぎってしまう程だったからです。

 イエスが陸に上がられると、
 この町の者で、悪霊に取りつかれている男がやって来た。
 この男は長い間、衣服を身に着けず、
 家に住まないで墓場を住まいとしていた。
 ルカによる福音書 8章27節

 この人は何回も汚れた霊に取りつかれたので、
 鎖でつながれ、足枷をはめられて監視されていたが、
 それを引きちぎっては、悪霊によって荒れ野へと駆り立てられていた。
 ルカによる福音書 8章29節

2.彼はイエスのお供をしたいと願ったが断られた

2.1 ゲラサ地方の人々はイエスを追い出した

 イエスに対して恐ろしさを感じた人々は、
 「ここから出て行ってもらいたい」と、イエスに願います。
 そこで、イエスは舟に乗って帰ろうとされるのです。

 そこで、ゲラサ地方の人々は皆、
 自分たちのところから出て行ってもらいたいと、イエスに願った。
 彼らはすっかり恐れに取りつかれていたのである。
 そこで、イエスは舟に乗って帰ろうとされた。
 ルカによる福音書 8章37節

2.2 レギオンを宿していた男はイエスにお供をしたいと願った

 ところが、悪霊どもを追い出してもらった人が、
 イエスに、自分もお供をしたいとしきりに願います。
 イエスによって完全に助けられたのですから、当然と言えば当然でしょう。

 悪霊どもを追い出してもらった人が、
 お供したいとしきりに願ったが、
 イエスはこう言ってお帰しになった。
 ルカによる福音書 8章38節

2.3 イエスは彼に家に帰るように命じられた

 しかしイエスはそれをお許しにならず、自分の家に帰るように言われています。

 「自分の家に帰りなさい。
  そして、神があなたになさったことをことごとく話して聞かせなさい。」
 その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとく町中に言い広めた。
 ルカによる福音書 8章39節

 イエスの願いは、彼が自分の家でイエスを証しすることだったのです。
 そして、彼がゲラサ地方でイエスのことを伝えることだったのです。
 彼はその通りにして、イエスが自分にして下さったことを

 ことごとく町中に言い広めました。

3.悪霊レギオンを追い出してもらった人の願いとイエスの願いは違っていた

 悪霊レギオンを追い出してもらった人の願いと、イエスの願いは違っていました。
 「イエスのお供をしてイエスに同行したい」という彼の願いと、
 「家に帰って神があなたになさったことをことごとく話してほしい」という

 イエスの願いは、対極にあります。正反対なのです。
 イエスについて行くために、この町を出るか
 イエスについて行かずに、この町に留まるか、正反対です。

 一見すると町を出てイエスについていく方が、神の御心なのではないかと思われます。
 しかしそうではなく、自分の家で、自分の生まれ育った町で、
 イエスのことを伝えることこそが、神の御心だったのです。

 このように、自分の願いと、イエスの自分に対する願いが、
 まったく正反対である場合が、あります。
 私たちも、一旦自分の願いを脇に置いておき、

 神の御心を、柔軟な心で聴いていく必要があるのです。
 自分の強い願いが、はたして本当に神の御心なのかどうか
 一旦自分の願いを捨て去って、神の願いを尋ね求めていくのです。

むすび.神の御心が自分の願いとは正反対の時もあるが、神の御心こそが最善

 もしこのレギオンを追い出してもらった人が、町を出て
 イエスと一緒に旅に出てしまっていたら、どうだったでしょうか?
 ゲラサ地方の人々は、いつまで経っても、イエスに対して

 「豚を湖に沈めて凶暴な人物を正気にさせた」という
 ただの「恐ろしい人物」という、先入観と偏見を持ったままだったでしょう。
 ゲラサ地方の人々も、神に愛されていましたから

 イエスを正しく救い主として、信じなければならなかったのです。
 正しくイエスを伝える人が、必要だったのです。
 けれども、ゲラサ地方の人々は、恐れのあまりイエスを追い出してしまいました。

 だれが、イエスの代わりにそこでイエスを伝えることができたでしょうか?
 レギオンを追い出してもらったその人に他ならなかったのです。
 ゲラサ地方の人々に対する宣教の使命は、イエスの代わりに

 レギオンを追い出してもらったその人に、委ねられたのです。
 イエスはその人を、ゲラサへイエスを伝える宣教師のような人物とされていたのです。
 彼の願いとは違った、もっと素晴らしい使命が与えられていたのです。

 彼は、以前はその町に「恐怖を与える人」でしたが、
 今度は、罪の赦しと解放の喜びを与えてくださる「イエスを伝える人」となったのです。
 彼は、人々に恐怖ではなく喜びを与える人になったのです。ハレルヤ!

 【今日の聖書】
 悪霊どもを追い出してもらった人が、お供したいとしきりに願ったが、
 イエスはこう言ってお帰しになった。
 「自分の家に帰りなさい。
  そして、神があなたになさったことをことごとく話して聞かせなさい。」
 その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことを
 ことごとく町中に言い広めた。
 ルカによる福音書 8章38〜39節


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