今日のできごと


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2019/5/20(月)

 
さつき

絶望的状況から始まった神のみわざ

1.人々は危険を顧みずに船を出した

1.1 パウロの乗った船はクレタ島の「良い港」に着いた

 パウロは、カイサリアからローマに護送されることになりますが、
 その途中、クレタ島の「良い港」という場所につきます。

 ようやく島の岸に沿って進み、
 ラサヤの町に近い「良い港」と呼ばれる所に着いた。
 使徒言行録 27章8節

1.2 しかしこの港は冬を越すのに適していなかった

 しかしこの港は、冬を越すのに適していなかったようです。

 この港は冬を越すのに適していなかった。
 それで、大多数の者の意見により、
 ここから船出し、できるならばクレタ島で南西と北西に面している
 フェニクス港に行き、そこで冬を過ごすことになった。
 使徒言行録 27章12節

1.3 人々は航海が危険な時期であったのに船を出してしまった

 そこで、航海が危険な時期であったにもかかわらず、
 人々は船を出しました。

 かなりの時がたって、既に断食日も過ぎていたので、
 航海はもう危険であった。
 使徒言行録 27章9節(前半)

2.船は暴風に巻き込まれ漂流し絶望的状況に追い込まれた

2.1 「エウラキロン」と呼ばれる暴風に巻き込まれた

 案の定、パウロの乗った船は「エウラキロン」と呼ばれる暴風に
 巻き込まれることになります。

 しかし、間もなく「エウラキロン」と呼ばれる暴風が、
 島の方から吹き降ろして来た。
 使徒言行録 27章14節

2.2 船はコントロール不能になり漂流することになった

 船はコントロール不能になり、流されるままに任せねばならなくなり
 漂流しはじめることに、なります。

 船はそれに巻き込まれ、風に逆らって進むことができなかったので、
 わたしたちは流されるにまかせた。
 使徒言行録 27章15節

 その後、暴風は収まることもなく吹きすさび
 船を軽くするための処置が、取られることになります。
 積み荷を、海に捨て始めるのです。

 しかし、ひどい暴風に悩まされたので、
 翌日には人々は積み荷を海に捨て始め、
 使徒言行録 27章18節

2.3 遂に絶望的な状況に追い込まれてしまった

 クレタ島の「良い港」を出てから三日目には、
 航海に慣れているはずの船員たちが、船具までも自ら投げ捨てるという
 切羽詰まった、非常事態になってしまうのです。

 三日目には自分たちの手で船具を投げ捨ててしまった。
 使徒言行録 27章19節

 日中は太陽も見えず、夜は星も見えなかったといいますから、
 自分たちが一体、どこをどの方角に向かって進んでいるのか、
 知ることもできなかったのです。その上暴風です。

 その暴風は収まることなく、激しく吹きすさび、
 結局、助かる望みが全く消えうせてしまう程の
 絶望的状況にまで、追い込まれてしまうのです。

 幾日もの間、太陽も星も見えず、
 暴風が激しく吹きすさぶので、
 ついに助かる望みは全く消えうせようとしていた。
 使徒言行録 27章20節

3.船の中の全員が絶望的状況から助け出された

 最終的に、船はマルタ島の浅瀬に乗り上げることになりますが、
 人々はそこから泳いだり、板切れにつかまったり、
 乗組員につかまったりして泳いで上陸し、助かります。

 そして、泳げる者がまず飛び込んで陸に上がり、
 残りの者は板切れや船の乗組員につかまって泳いで行くように命令した。
 このようにして、全員が無事に上陸した。
 使徒言行録 27章43節(後半)〜44節

 276人全員が助かったのです。

 船にいたわたしたちは、全部で二百七十六人であった。
 使徒言行録 27章37節

 暴風に翻弄され、そのまま波に飲まれて沈没してしまうような
 死を覚悟しなければならない程の、絶望的な状況から
 神はパウロたち全員を、助け出してくださったのです。

むすび.絶望的状況を通して神の栄光が現わされた

むすび.1 絶体絶命のピンチには意味があった

 パウロは、死を覚悟するほどの絶体絶命と言えるほどの苦難に会いましたが
 そこからパウロたちを助け出すのが、神の計画だったのです。
 神は、一緒に航海しているすべての者を、パウロに任せようとされていたのです。

 こう言われました。
 『パウロ、恐れるな。あなたは皇帝の前に出頭しなければならない。
  神は、一緒に航海しているすべての者を、
  あなたに任せてくださったのだ。』
 使徒言行録 27章24節

むすび.2 漂着先のマルタ島でパウロは病人をいやした

 その後、漂着したマルタ島で、神の素晴らしいみわざが前進することになったのです。
 島の長官プブリウスの父親が、熱病と下痢で床についていましたが、
 パウロはその家に行って祈り、手を置いていやしました。

 さて、この場所の近くに、
 島の長官でプブリウスという人の所有地があった。
 彼はわたしたちを歓迎して、三日間、手厚くもてなしてくれた。
 ときに、プブリウスの父親が熱病と下痢で床についていたので、
 パウロはその家に行って祈り、手を置いていやした。
 使徒言行録 28章7〜8節

 島のほかの病人たちも、パウロにいやしてもらっています。

 このことがあったので、島のほかの病人たちもやって来て、
 いやしてもらった。
 使徒言行録 28章9節

むすび.3 マルタ島で主の栄光が現わされることになった

 もちろんパウロの力ではなく、イエス・キリストの御名によるいやしです。
 ですからマルタ島でも、イエス・キリストのみわざがあらわされ
 そのことが大きな証となったのは、間違いありません。

 一緒に乗船していた人々も、パウロの手による
 イエス・キリストのいやしのみわざを目撃して、
 神を崇めるようになっていったのは、想像に難くないのです。

 神を愛する者たち、つまり、
 御計画に従って召された者たちには、
 万事が益となるように共に働くということを、
 わたしたちは知っています。
 ローマの信徒への手紙 8章28節

 神は神を愛する者たち、つまり、
 御計画に従って召された者たちと共に働いて下さり、
 万事が益となるようにして下さるのです。

 【今日の聖書】
 いつも喜んでいなさい。
 絶えず祈りなさい。
 どんなことにも感謝しなさい。
 これこそ、キリスト・イエスにおいて、
 神があなたがたに望んでおられることです。
 テサロニケの信徒への手紙一 5章16〜18節


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