人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっています
　ローマの信徒への手紙　３章２３節（抜粋）

　私たちはすべて、罪人です。
　その罪が、行動に顕著に表れる場合もあれば、
　罪を隠して、良い人の振りをしてしまう場合もあります。

　いずれにせよ、罪人であることに変わりはありませんから
　人の罪によって傷つけられ、自分の罪によって人を傷つけ
　互いに傷つけあって生きてしまうのです。



　正しい者はいない。一人もいない。
　ローマの信徒への手紙　３章１０節（抜粋）

　しかも、どこにも「罪人ではない人」はいないのです。
　どんな家庭に生まれようとも、その家にいる人全員が罪人なのです。
　父も母も、兄も姉も、弟も妹も、伯父も伯母も、叔父も叔母もみんな罪人なのです。

　どんな学校に行こうとも、先生も生徒もみんな罪人です。
　どんなところに就職しようとも、社長を始め社員全員が罪人です。
　世界中のどんな国に行こうとも、その国の国民全員が罪人です。

　どんな人と結婚しようとも、相手の男性がイケメンで強くて優しくても
　相手の女性がかわいらしくて、笑顔が素敵で優しい人であっても、
　その人は罪人なのです。

　どんなにかわいい赤ちゃんが生まれようとも、罪人に変わりありません。


　どんなことを学ぼうとも、どんな職業につこうとも、どんな家に住もうとも
　どんなに良いことをしようとしたとしても、どんなに修行を積んだとしても
　すべての人は罪人で、その罪を自分で取り去ることはできないのです。


　そんな中に生きているのですから、
　私たちに、苦難がないはずがないのです。
　どこに行っても、何をしても苦しみだらけなはずなのです。

　そしてその罪をそのままにしていては、父なる神の怒りによって
　最終的には滅びるしかないのが、私たちなのです。


　それを見事に解決して下さったのが、イエス・キリストです。
　十字架にかかって血を流され、私たちの罪をすべて赦してくださったのです。

　それで今や、わたしたちはキリストの血によって義とされたのですから、
　キリストによって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。
　ローマの信徒への手紙　５章９節

　私たちが罪に支配されて生きるのではなく、神に従って生きられるように
　罪を赦し、神のみもとに行く道を開いて下さったのです。

　イエスは言われた。
　「わたしは道であり、真理であり、命である。
　わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。
　ヨハネによる福音書　１４章６節

　イエス・キリストの十字架の血潮によって、私たちは罪の赦しを受けました。
　それによって、父なる神のもとに行くことができるようになったのです。
　これこそが福音です。

　さらに罪人の世界を、人の罪に付け込んで
　互いに人間同士を憎しみ合わせ、戦わせ、殺し合わせようとしている
　敵である悪魔に、打ち勝たれたのです。

　この者どもは小羊と戦うが、小羊は主の主、王の王だから、彼らに打ち勝つ。
　小羊と共にいる者、召された者、選ばれた者、忠実な者たちもまた、勝利を収める。」
　ヨハネの黙示録　１７章１４節


　イエス・キリストを信じるときに私たちは、イエス・キリストによって
　罪に負けずに、勝利できるようになるのです。
　自分の罪のゆるしをいただいて、人の罪がゆるせるようにされるのです。

　どこに行っても罪だらけの世の中にあって、
　自分の罪を赦され、人の罪を赦し、罪に勝利して生きていけるようになるのです。
　イエス・キリストは、既に世に勝っておられるのです。

　罪ではなく、神によって生きていくことができるのです。
　ハレルヤ！

　【今日の聖書】
　これらのことを話したのは、
　あなたがたがわたしによって平和を得るためである。
　あなたがたには世で苦難がある。
　しかし、勇気を出しなさい。
　わたしは既に世に勝っている。」
　ヨハネによる福音書　１６章３３節