悪魔にすきを与えない
はじめに.悪魔は隙を突いてくる
悪魔は隙を突いてきます。
罪を放置していると、そこが隙になります。
逆に言うと、隙を与えさえしなければ安全です。
キリストに背いてさえいなければ、大丈夫なのです。
愛しなさいと言われているのに、憎んだり恨んでいたりすると
そこが隙になりますが、恨みなどを抱かず愛していれば安全なのです。
1.怒ったカインはアベルを殺してしまった
怒りも隙になります。
怒り→憎しみ→殺意→殺人とつながっているからです。
カインがそうでした。
カインとその献げ物には目を留められなかった。
カインは激しく怒って顔を伏せた。
創世記 4章5節
怒るカインに対して、神は語られます。
もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。
正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。
お前はそれを支配せねばならない。」
創世記 4章7節
けれどもカインは、怒りを抑えることができいませんでした。
カインが弟アベルに言葉をかけ、
二人が野原に着いたとき、
カインは弟アベルを襲って殺した。
創世記 4章8節
弟アベルを、野原で殺してしまうのです。
怒り→憎しみ→殺意→殺人と、つながっていたのです。
怒りが、非常に危険なことがわかります。
2.怒りの感情は聖霊の力で抑えられる
何をされても言われても怒らないでいるというのは、おそらく無理でしょう。
怒ることがあっても、日が暮れるまでに解消すればよいのです。
怒りを感じた時に、神の力を求めて祈るのです。
感情を抑制するのは、自分自身の力ではまず不可能です。怒りが収まりません。
聖霊の力が必要となります。祈り求める必要があります。
そうやって怒りの感情から解放されていくことが、必要です。
3.怒りを抑えられなかった結果はわが身に返ってくる
怒りを放置していると、危険です。
憎しみに変わり、やがて殺意に発展します。
法の裁きや周囲の目がありますから、通常そこで抑制されますが
抑えきれずに、傷害や殺人に至ることがままあります。
それが事件として報道され、私たちはニュースで見ることになるのです。
怒りを抑えきれずにいるとその結果は、自分自身に返ってくるのです。
主は言われた。
「何ということをしたのか。
お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。
今、お前は呪われる者となった。
お前が流した弟の血を、口を開けて飲み込んだ土よりもなお、呪われる。
土を耕しても、土はもはやお前のために作物を産み出すことはない。
お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」
創世記 4章10〜12節
カインの殺人の結果は、自分自身に呪いとして返ってきています。
「今、お前は呪われる者となった。」と
神から宣告を受けます。
呪いの結果は、以下の通りです。
「土を耕しても、土はもはやお前のために作物を産み出すことはない。」
「お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」
ノアの洪水において、ノアの家族8人は助かりますが
カインの末裔は、皆そこで死んでしまうのです。
怒りに身を任せていてはならないことを、教えられます。
むすび.怒りは放置せずに捨て去る
聖霊の力によって、怒りの感情を制御するのです。
日が暮れるまで怒ったままでいては、そこが隙になります。
大いに危険です。悪魔にすきを与えてはならないのです。
【今日の聖書】
怒ることがあっても、
罪を犯してはなりません。
日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません。
悪魔にすきを与えてはなりません。
エフェソの信徒への手紙 4章26〜27節