今日のできごと


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2019/10/1(火)

 

金木犀の香り

 街中が金木犀の香りに包まれているような感じで
 良い香りが、あちこちで漂っています。
 金木犀の木が多いようです。

 イエス・キリストの地上の生涯を見るときに、
 そこに、香りが出てくることに気づきます。

1.誕生の時にささげられた「乳香」の香り 

 その誕生の時は、乳香がささげられています。

 家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。
 彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、
 黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
 マタイによる福音書 2章11節

2.過越祭6日前の「ナルドの香油」の香り 

 そして、キリストの十字架の前、過越祭6日前には、
 非常に高価なナルドの香油が、イエスの足に注がれ
 その家は、香油の香りでいっぱいになっています。

 そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来て、
 イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。
 家は香油の香りでいっぱいになった。
 ヨハネによる福音書 12章3節

3.十字架の死後の葬りの際の「香料」の香り

 更に十字架の死後イエスの遺体は、
 ユダヤ人の埋葬の習慣に従い、香料を添えて
 亜麻布で包まれています。

 彼らはイエスの遺体を受け取り、
 ユダヤ人の埋葬の習慣に従い、
 香料を添えて亜麻布で包んだ。
 ヨハネによる福音書 19章40節

4.復活の朝、婦人たちが墓に持って行った「香料」の香り

 さらに言えば、復活の朝
 婦人たちがイエスの墓に行くときに持って行ったのは、香料と香油でした。

 イエスと一緒にガリラヤから来た婦人たちは、ヨセフの後について行き、
 墓と、イエスの遺体が納められている有様とを見届け、
 家に帰って、香料と香油を準備した。
 婦人たちは、安息日には掟に従って休んだ。
 そして、週の初めの日の明け方早く、準備しておいた香料を持って墓に行った。
 ルカによる福音書 23章55節〜24章1節

 遺体がなかったので、香料も香油もそのまま持ち帰ったものと思われます。
 ですから、復活のその日弟子たちの居た部屋には
 良い香りが漂っていたと考えられます。

5.香りで始まり香りで終わったキリストの生涯

 誕生は乳香の香りで始まり、十字架の死の前にはナルドの香油の香りが満ち
 十字架の死後、香料の香りに包まれて葬られています。
 そして、復活の朝は香料と香油の香りが漂うのです。

 イエス・キリストの生涯は、香りで始まり香りで終わっていますが
 その死後の墓の中も、香りが漂い
 復活の朝も、香りが運ばれていたのです。

6.キリストこそ神への良い香りのささげものだった

 香りに包まれたキリストの生涯ですが、キリストこそ神への良い香りだったのです。
 キリストは、ご自身を「神への香りのよい供え物」つまり、
 「いけにえ」としてわたしたちのために、神に献げてくださったのです。

 キリストがわたしたちを愛して、
 御自分を香りのよい供え物、つまり、
 いけにえとしてわたしたちのために神に献げてくださったように、
 あなたがたも愛によって歩みなさい。
 エフェソの信徒への手紙 5章2節

7.私たちもキリストの香りを放つ神へのささげもの

 そして今や私たちが、キリストの香りを放つものとして
 世の中にキリストの香りを、満たしていっているのです。
 私たちこそが、キリストによって神に献げられる良い香りなのです。

 【今日の聖書】
 神に感謝します。
 神は、わたしたちをいつもキリストの勝利の行進に連ならせ、
 わたしたちを通じて至るところに、
 キリストを知るという知識の香りを漂わせてくださいます。

 救いの道をたどる者にとっても、
 滅びの道をたどる者にとっても、
 わたしたちはキリストによって神に献げられる良い香りです。

 滅びる者には死から死に至らせる香りであり、
 救われる者には命から命に至らせる香りです。
 このような務めにだれがふさわしいでしょうか。

 コリントの信徒への手紙二 2章14〜16節


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