昨日は「朝顔」の話題でしたが、今日は「アサが王」の話題です。


　アサ王は、「その神、主の目にかなう正しく善いことを行った」
　と言われるほどの王でした。

　アサは、その神、主の目にかなう正しく善いことを行った。
　歴代志下　１４章１節

　クシュ人ゼラが、百万の軍隊と戦車三百両を率いてマレシャまで出て来たとき、
　あなたは力のある者にも、無力な者にも分け隔てなく助けを与えてくださいます
　と言って、主に助けを呼び求めて勝利しています。

　アサは彼の神、主を呼び求めて言った。
　「主よ、あなたは力のある者にも無力な者にも分け隔てなく助けを与えてくださいます。
　　わたしたちの神、主よ、わたしたちを助けてください。
　　わたしたちはあなたを頼みとし、あなたの御名によって
　　この大軍に向かってやって来ました。
　　あなたはわたしたちの神、主であって、
　　いかなる人間もあなたに対抗することができません。」
　歴代志下　１４章１０節

　しかし彼は晩年になって「主に頼らず人に頼る」という失敗をしています。


　アサの治世第三十六年に、イスラエルの王バシャがユダに攻め上って来た時
　彼は主により頼むことが、できませんでした。

　アサの治世第三十六年に、イスラエルの王バシャはユダに攻め上って来て、
　ラマに砦を築き、ユダの王アサの動きを封じようとした。
　歴代志下　１６章１節

　アサ王はこの時、主により頼むことをせず
　銀と金を使って、アラムの王ベン・ハダドを頼みとしてしまったのです。

　アサは主の神殿と王宮の宝物庫から銀と金を取り出し、
　ダマスコに座を置くアラムの王ベン・ハダドに贈って言った。
　「わたしとあなた、
　　わたしの父とあなたの父との間には同盟が結ばれています。
　　わたしはここに銀と金をあなたにお届けします。
　　イスラエルの王バシャとの同盟を直ちに破棄し、
　　彼をわたしから離れ去らせてください。」
　歴代志下　１６章２〜３節

　その結果、ベン・ハダドによってイスラエルの補給基地が攻略され
　イスラエルのユダに対する攻撃が、やむことになります。

　ベン・ハダドはアサ王の願いを入れ、
　配下の軍の長たちをイスラエルの町々に送り、
　イヨン、ダン、アベル・マイムおよびナフタリの町の
　すべての補給基地を攻略させた。
　バシャはこれを聞くと、ラマの構築をやめ、その作業を中止した。
　歴代志下　１６章４〜５節


　けれどもこのことを、先見者ハナニから指摘されます。

　そのとき、先見者ハナニがユダの王アサのもとに来て言った。
　「あなたはアラム王を頼みとし、あなたの神、主を頼みとしなかった。
　　それゆえ、アラムの王の軍隊はあなたの支配を離れる。
　歴代志下　１６章７節

　これを聞いたアサ王は、悔い改めるのではなく怒りました。
　そして何と、せっかく忠告を与えてくれた先見者ハナニを、
　こともあろうか獄に投じてしまうのです。

　アサは先見者のこの言葉を聞いて怒り、彼を獄に投じた。
　この事で彼に対して激しく怒ったからである。
　またアサはそのとき、民の中のある者たちを虐待した。
　歴代志下　１６章１０節

　さらに晩年、アサは病気になりますが、
　その時も、主に頼ることをせず医者に頼っています。
　そしてそのまま、死んでしまうのです。

　アサはその治世第三十九年に足の病にかかり、その病は極めて重かった。
　その病の中にあっても、彼は主を求めず、医者に頼った。
　歴代志下　１６章１２節


　その神、主の目にかなう正しく善いことを行ったアサ王でしたが
　晩年になって、その姿勢が崩れていったのです。
　人生の最後まで「正しい信仰姿勢を守り通す」ことの難しさを教えられます。

　私たちは弱い存在です。聖霊の助け無くして、
　信仰生活を最後まで、全うすることはできません。
　しかし聖霊の助けの中で、力強い信仰生活を最後まで全うできるのです。

　私たちはアサ王の姿を教訓にして、人生の最後まで信仰を守り通すべく
　最後まで主の助けを求め続け、最後まで聖霊の助けを頂いて、
　信仰生涯を送り続けていきたいと願います。

　若い時にどんなに素晴らしい信仰を持っていたとしても、
　それが崩されてしまったら何にもならないのです。聖霊の助けの中で
　過去よりも現在の方が信仰が進んでいる、そんな生涯を送っていきましょう！

　【今日の聖書】
　彼はアサの前に進み出て言った。
　「アサよ、すべてのユダとベニヤミンの人々よ、わたしに耳を傾けなさい。
　あなたたちが主と共にいるなら、主もあなたたちと共にいてくださる。
　もしあなたたちが主を求めるなら、主はあなたたちに御自分を示してくださる。
　しかし、もし主を捨てるなら、主もあなたたちを捨て去られる。
　歴代志下　１５章２節