来待ストーン
松江市内には、来待石の採石場跡が無数にあります。
来待石というのは、宍道湖の南側一体に広範囲に渡って見られる
火山灰と砂が堆積してできた、凝灰質砂岩のことです。
戦後、国会議事堂を造る際に、全国の石材を調査した時にも
取り上げられましたが、採用されることはありませんでした。
風化しやすいので、建造物には不向きなのです。
ただ、比較的柔らかいので加工しやすく
古代からいろいろと、利用されてきたようです。
今でも来待石を扱う石材店が、8つほどあります。
来待ストーンという施設に行くと、来待石の加工体験ができます。
かなづちとのみを使って、石を加工する体験です。
できあがった作品は、持って帰ることができます。
新約聖書の時代のエルサレム神殿も、石でできていました。
イエスが神殿の境内を出て行かれると、
弟子たちが近寄って来て、イエスに神殿の建物を指さした。
マタイによる福音書 24章1節
弟子たちが神殿を指さすと、イエスは語られます。
その言葉から、神殿が石でできていたことを伺い知ることができます。
さらに、将来それらがばらばらに崩される時が来ると予告されました。
そこで、イエスは言われた。
「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。
一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」
マタイによる福音書 24章2節
将来、「一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない」
という、そのような時がやってくるというのです。
世の終わりの時です。この世界には必ず終わりがやってくるのです。
しかし滅びで終わらないのです。
イエス・キリストを信じる者は、永遠の命に入れられるのです。
今の天地は滅びても、新しい天と地が訪れるのです。
しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。
それから、終わりが来る。」
マタイによる福音書 24章13〜14節
【今日の聖書】
そのとき、人の子の徴が天に現れる。
そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、
人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見る。
人の子は、大きなラッパの音を合図にその天使たちを遣わす。
天使たちは、天の果てから果てまで、
彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」
マタイによる福音書 24章30〜31節