母の影響はその子に及ぶ
アハズヤ王は、南ユダ王国における王でしたが悪王でした。
その母は名をアタルヤといい、
北イスラエル王国の王、オムリの孫娘でした。
母がオムリの孫娘であったということは、
北イスラエル王国の悪王アハブ王の家と、姻戚関係にあった
ということになります。極悪なイゼベルと姻戚関係になっていたのです。
アハズヤはこのようにアハブの家と姻戚関係にあったため、
アハブの家の悪影響を多分に受けてしまうことになり、
アハブの家と同じように、主の目に悪とされることを行ってしまいます。
アハズヤは二十二歳で王となり、一年間エルサレムで王位にあった。
その母は名をアタルヤといい、イスラエルの王オムリの孫娘であった。
アハズヤはこのようにアハブの家と姻戚関係にあったため、
アハブの家の道を歩み、
アハブの家と同じように主の目に悪とされることを行った。
列王記下 8章26〜27節
「母親がどういう人物であるか」ということは、
「その子供がどういう人物になるか」ということに、大きく関わってきます。
アハズヤ王は、母からその悪しき行いを受け継ぎます。
一方、南ユダ王国のヨシヤ王は、アハズヤ王とは違っています。
彼は主の目にかなう正しいことを行い、
父祖ダビデの道をそのまま歩み、右にも左にもそれませんでした。
ヨシヤは八歳で王となり、三十一年間エルサレムで王位にあった。
その母は名をエディダといい、ボツカト出身のアダヤの娘であった。
彼は主の目にかなう正しいことを行い、
父祖ダビデの道をそのまま歩み、右にも左にもそれなかった。
列王記下 22章1〜2節
その母エディダは、ボツカト出身のアダヤの娘と紹介されていますが
母エディダの元で育てられた結果、彼は主の目にかなう正しいことを
行う人となったことがわかります。
ヨシヤが、主の目にかなう正しいことを行う人となったことと
その母エディダの状態とが、無関係だったとは考えられません。
逆に、母エディダの信仰がヨシヤに継承されていったと考えられます。
【今日の聖書】
彼のように全くモーセの律法に従って、
心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして主に立ち帰った王は、
彼の前にはなかった。
彼の後にも、彼のような王が立つことはなかった。
列王記下 23章25節