今日のできごと


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2018/8/24(金)



実際に会ってみると弱々しい

 パウロに実際会った人たちは、パウロについて批判して
 次のように、語っていたようです。
 「手紙は重々しく力強いが、実際に会ってみると弱々しい人で、話もつまらない」

 わたしのことを、
 「手紙は重々しく力強いが、
  実際に会ってみると弱々しい人で、話もつまらない」
 と言う者たちがいるからです。
 コリントの信徒への手紙二 10章10節

 パウロは、その手紙から印象付けられるような凛々しい姿ではなく
 実際の姿は、弱弱しさすら感じられるような、そのような人だったようです。
 見た目と、手紙の力強さにギャップがあったため、批判されました。

 文章で読む言葉と、実際に語りかけられる言葉の間にもギャップが
 あったのでしょう。「話もつまらない」とまで言われています。
 福音を語っていたはずのあのパウロの話が「つまらない」というのです。

 パウロはそれを聞いて、それをそのまま受け入れて語っています。
 「あなたがたの間で面と向かっては弱腰だが、離れていると
  強硬な態度に出ると思われている、このわたしパウロが…」

 手紙でメッセージを伝えるのと、実際に語るのとでは大違いだったようです。
 実際に話をしていた時は、敢えて忍耐をもって柔らかな言葉で
 優しく伝えていたのかもしれません。

 けれどもパウロは、手紙でこう続けます。

 そのような者は心得ておくがよい。
 離れていて手紙で書くわたしたちと、
 その場に居合わせてふるまうわたしたちとに変わりはありません。
 コリントの信徒への手紙二 10章11節

 パウロは決して二枚舌でも、優柔不断であったわけでもなく
 同じ思いだったと言うことです。
 手紙で強硬な文章を書いたパウロが、実際のパウロその人だったのです。

 【今日の聖書】
 さて、あなたがたの間で面と向かっては弱腰だが、
 離れていると強硬な態度に出る、と思われている、
 このわたしパウロが、
 キリストの優しさと心の広さとをもって、
 あなたがたに願います。
 コリントの信徒への手紙二 10章1節


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