今日のできごと


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2018/5/25(金)



ボアネルゲス=雷の子ら

1.ボアネルゲス=雷の子らと呼ばれたヤコブとヨハネ

 イエス・キリストの12弟子の選び方は、
 おもしろいなあと思います。
 普通、短気な人物は選ばれないように思われますが、

 イエスの側近3人中2名は、「雷の子」と呼ばれる人物でした。
 ヤコブとヨハネです。雷というのは光った瞬間、大音量が響き渡り、
 聞く人を震え上がらせるので、余程短気だったのではないかと想像できます。

 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、
 すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。
 マルコによる福音書 3章17節

2.天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか

 サマリアの村人たちに歓迎されなかった時、彼らは
 「天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言っています。
 何とも物騒な言葉を、事も無げに口にするところからも、彼らの短気さが伺えます。

 漁師という職業柄、採ってきた魚が腐ってはいけないので
 悠長なことはしていられなかった、ということもあるかもしれませんが、
 それにしても、気が短かったようです。

 しかし、村人はイエスを歓迎しなかった。
 イエスがエルサレムを目指して進んでおられたからである。
 弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、
 「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、
  彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。
 ルカによる福音書 9章53〜54節

3.けれどもイエスの側近の3人としてペトロと共に選ばれていた

 そんなふたりが、何とイエス・キリストの12弟子に選ばれ、
 しかもペトロと共に、側近の3人としてイエスと行動を共にしていました。

 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブと
 その兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。
 マタイによる福音書 17章1節

 山の上でイエスの姿が彼らの目の前で変わり、
 顔が太陽のように輝き、服は光のように白くなったときも
 ペトロとヤコブとヨハネの3人だけがそこに連れられてきていました。

 会堂長の娘が生き返ったときも、3人しかついていけなかったのです。

 そして、ペトロ、ヤコブ、
 またヤコブの兄弟ヨハネのほかは、
 だれもついて来ることをお許しにならなかった。
 マルコによる福音書 5章37節

 ゲッセマネの園での祈りの時も、同じです。

 一同がゲツセマネという所に来ると、
 イエスは弟子たちに、
 「わたしが祈っている間、ここに座っていなさい」と言われた。
 そして、ペトロ、ヤコブ、ヨハネを伴われたが、
 イエスはひどく恐れてもだえ始め、彼らに言われた。
 「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、目を覚ましていなさい。」
 マルコによる福音書 14章32〜34節

 ボアネルゲスと呼ばれたヤコブとヨハネが、ペトロとともに
 イエスと一緒に着いて行っているのです。

むすび.イエスに出会った時に短気であっても問題ない

 イエスに召された時に短気であっても、
 イエスを信じた時に短気であっても、
 それは、致命的な欠点なのではないということがわかります。

 聖霊によって、内側が変えられていくのですから、
 聖霊を受けて、聖霊によって内面が変えられていくことこそ重要なのです。
 大切なことは、聖霊によって内側が変えられていくことなのです。

 【今日の聖書】
 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、
 この二人にはボアネルゲス、
 すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。
 マルコによる福音書 3章17節


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