今日のできごと


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2017/5/25(木)



ネヘミヤがハナニの言葉を聞いてなかったら?

 ネヘミヤが首都スサにいた時のことです。
 ユダからやってきた兄弟の一人であるハナニたちに、
 エルサレムの状況を尋ねます。

 そうすると彼らは答えました。

 彼らはこう答えた。
 「捕囚の生き残りで、この州に残っている人々は、大きな不幸の中にあって、
  恥辱を受けています。
  エルサレムの城壁は打ち破られ、城門は焼け落ちたままです。」
    ネヘミヤ記 1章3節

 この言葉を聞いたネヘミヤは、座り込んで泣き、
 何日も嘆き、食を断ち、天の神に祈りをささげました。

 これを聞いて、わたしは座り込んで泣き、
 幾日も嘆き、食を断ち、
 天にいます神に祈りをささげた。
 ネヘミヤ記 1章4節

 そして、城壁再建へと動き出すのです。
 ここで驚くことは、ネヘミヤの驚き方です。
 ネヘミヤは、座り込んで泣き、幾日も嘆き、食を断っています。

 驚き方が凄まじいのです。
 ネヘミヤが、エルサレムの真の状況を
 まったく知らなかったことがわかります。

 彼は、兄弟ハナニたちからエルサレムの状況を聞くまでは
 その荒廃ぶりを「まったく知らなかった」のです。
 聞いて知ったからこそ、驚き、そして泣いて断食して祈ったのです。

 ネヘミヤがそれまで、そのような嘆きの祈りをしていなかったのは、
 ひどい状況があるのに、それを知らないでいたためでした。
 ひどさの認識が足りないと、祈らないということがわかります。

 逆にひどい状況を知れば知るほど、真剣に祈るのです。
 ひどい状況を知って初めて、祈りに導かれているのです。
 もしネヘミヤがハナニの言葉を聞いていなかったらどうだったでしょうか?

 祈りに導かれることなく、城壁も焼かれて崩れ落ちたままだったでしょう。
 城壁は再建されていなかったことでしょう。
 聞いてその惨状を知ったからこそ、祈りに導かれ、再建へと続いたのです。

 ひどい状況を知ることは辛いことではありますが、
 そこから祈りが始まってゆくのです。
 祈りが始まると、回復へと続いてゆくのです。

 【今日の聖書】
 これを聞いて、わたしは座り込んで泣き、
 幾日も嘆き、食を断ち、
 天にいます神に祈りをささげた。
 ネヘミヤ記 1章4節


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