今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2018/4/7(土)



同じ鉢に手を入れていたのに

1.同じ鉢に手を入れていたイスカリオテのユダがイエスを裏切った

 イスカリオテのユダは、過越の食事の時に
 イエスと同じ鉢に手を入れて、食事をしていました。
 同じ鉢に手を入れて食事をするほど、親しく近い関係だったのです。

 イエスはお答えになった。
 「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。
 マタイによる福音書 26章23節

 イエスと一緒に手で鉢に食べ物を浸していたそのユダが、イエスを裏切ったのです。
 そしてイエスは捕らえられ、ユダヤの総督ポンティオ・ピラトの命令によって
 鞭打たれ、ピラトの許しの元に十字架に掛けられて殺されてしまいました。

2.敵対者以上にイエスを貶めたのは弟子のユダだった

 イエスを捕えるように仕向けたのは、
 イエスに敵対していた、大祭司でも、祭司でも、律法学者でもなく、
 ファリサイ派の人々でも、サドカイ派の人々でもなく、

 ヘロデ王でもなく、
 ローマの総督ポンティオ・ピラトでもなく、ローマ兵でもなく、
 その他の異邦人でもなく、ユダヤ人と仲の悪かったサマリア人でもなく、

 いつもイエスのそば近くにいた、イエスの弟子のひとりだったのです。
 大勢の中から選ばれた12人の弟子のひとり、
 イスカリオテのユダが、裏切ったのです。

3.ユダも弟子のひとりとしてイエスに用いられていた

 イスカリオテのユダも12弟子でしたから、
 イエスによって、汚れた霊に対する権能を授けられて
 汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやす力が与えられて

 イエスに派遣されたこともあったのです。

 イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、
 汚れた霊に対する権能をお授けになった。
 汚れた霊を追い出し、
 あらゆる病気や患いをいやすためであった。
 マタイによる福音書 10章1節

 また12弟子だけが集められて、イエスから教えを受けたこともありました。

 イエスはエルサレムへ上って行く途中、
 十二人の弟子だけを呼び寄せて言われた。
 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。
  人の子は、祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。
  彼らは死刑を宣告して、異邦人に引き渡す。
  人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためである。
  そして、人の子は三日目に復活する。」
 マタイによる福音書 20章17〜19節

むすび.イエスのそば近くにいて用いられていても裏切る危険がある

 イエスによって用いられ、至近距離で教えを受け、
 イエスのなされるみわざをみてきたはずのイスカリオテのユダが
 最後に、イエスを裏切ってしまったのです。

 イエスに特別に選ばれ、用いられて、
 いつもイエスと親密な交わりをしているから、絶対に大丈夫
 というわけではないことがわかります。

 逆に、特別にイエスに選ばれ、イエスに力を付与されて大きく用いられ、
 いつもイエスと親密な交わりをしているからこそ、
 悪魔にも大きく狙われ、隙を突かれ、思わぬ罪を犯してしまうこともあり得るのです。

 私たちがうまくいっている時、イエスのそば近くで大きく用いられている時
 そういう時ほど、狙われやすいのです。危険も高まります。
 いつでも狙われているということを、心に留めておく必要があります。

 そして、自分自身は弱い存在であるということを、心しておく必要があります。
 もし高ぶってしまったら、もし自分の力を過信してしまったら
 そこが隙となってしまいます。隠している罪があるとしたらそれが爆弾となります。

 罪から離れ、悔い改め、
 いつも目を覚まして、謙遜に祈っていることが必要です。
 気を抜いて油断することがないように、していきましょう。

 【今日の聖書】
 イエスはお答えになった。
 「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、
  わたしを裏切る。
 マタイによる福音書 26章23節


雨があがりましたが、黄砂の跡がすごいです。
 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新