松江テルサ
松江駅の駅前に、「松江テルサ」というビルがあります。
何かの商業施設なのかなと、当初は思っていたのですが、
正式名称を見て、正体がわかりました。
正式名称は、「松江勤労者総合福祉センター」と言います。
なぜテルサなのか?それは、英語の頭文字を繋げているためだそうです。
T:Town
E:Employee
R:Relax
R:Refresh
S:Social
A:Amenity
3階に、公益財団法人「ふるさと島根定住財団」が入っています。
ふるさと島根定住財団は、島根県の定住情報の総合窓口として、
若者の県内就職支援や、県外からのUIターンの支援などを行っているそうです。
松江に移り住んで働きたい場合は、ここに相談することができます。
各種定住情報を、入手して就職に生かすことができるようです。
スポーツクラブも入っており、プールやサウナや風呂もあります。
4階には、各種の会議室があって借りることができます。
7階はドームシアターになっていて、次回は来月26日に映画が上映されます。
@10:00〜A14:00〜(108分)で、『星めぐりの町』という映画だそうです。
1.聖書の中に見る羊飼いたち
聖書の中に出て来る人々の職業はいろいろありますが、
クリスマスに最も関係あるのは「羊飼い」でしょう。
旧約聖書の主だった人たちは、羊飼いをしていました。
1.1 羊飼いアベル
旧約聖書では、アベルが最初の羊を飼いとして記録されています。
彼女はまたその弟アベルを産んだ。
アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
創世記 4章2節
1.2 羊飼いアブラハム
アブラハムも羊を飼っていました。アブラハムの羊もロトの羊も多かったといいます。
アブラムはロトに言った。
「わたしたちは親類どうしだ。わたしとあなたの間ではもちろん、
お互いの羊飼いの間でも争うのはやめよう。
創世記 13章8節
お互いの羊が多すぎて、争いになっていたのです。
その土地は、彼らが一緒に住むには十分ではなかった。
彼らの財産が多すぎたから、一緒に住むことができなかったのである。
創世記 13章6節
1.3 羊飼いイサク
アブラハムの子、イサクも羊を飼っていました。
イサクがその土地に穀物の種を蒔くと、
その年のうちに百倍もの収穫があった。
イサクが主の祝福を受けて、豊かになり、
ますます富み栄えて、多くの羊や牛の群れ、
それに多くの召し使いを持つようになると、
ペリシテ人はイサクをねたむようになった。
創世記 26章12〜14節
イサクは穀物の豊かな収穫を得ていますが、それと同時に
多くの羊や牛の群れも、持っていたのです。
1.4 羊飼いヤコブ
その子ヤコブも、羊を飼っていました。
また、ヤコブは羊を二手に分けて、
一方の群れをラバンの群れの中の縞のものと
全体が黒みがかったものとに向かわせた。
彼は、自分の群れだけにはそうしたが、
ラバンの群れにはそうしなかった。
創世記 30章40節
ヤコブは叔父ラバンの羊を飼っていましたが、
自分の群れも持っていました。
1.5 羊飼いヨセフ
ヤコブの子ヨセフも、兄たちと羊の群れを飼っていました。
ヤコブの家族の由来は次のとおりである。
ヨセフは十七歳のとき、兄たちと羊の群れを飼っていた。
まだ若く、父の側女ビルハやジルパの子供たちと一緒にいた。
ヨセフは兄たちのことを父に告げ口した。
創世記 37章2節
1.6 羊飼いモーセ
モーセもエテロの羊を飼っています。
モーセは、しゅうとでありミディアンの祭司である
エトロの羊の群れを飼っていたが、あるとき、
その群れを荒れ野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。
出エジプト記 3章1節
1.7 羊飼いダビデ
ダビデ王も若い頃は、羊飼いでした。
サウルは、エッサイに使者を立てて言った。
「あなたの息子で、羊の番をするダビデを、
わたしのもとによこしなさい。」
サムエル記上 16章19節
ダビデがサウルに仕えるようになっても、まだ羊を飼っています。
このダビデは行ったり来たりして、サウルに仕えたり、
ベツレヘムの父の羊を世話したりしていた。
サムエル記上 17章15節
このように、旧約聖書の主な人たちは羊飼いでした。
2.キリスト降誕の頃の羊飼いたちについて
それでは、キリストの降誕された時代の羊飼いというのは、
いったいどんな立場だったのでしょうか?
この時代になると、状況は変わってきます。
旧約聖書の時代の羊飼いという仕事には、特に悪い印象は感じられません。
しかしイエス・キリストの生まれた時代は、状況が違っていたようです。
当時のユダヤ人たちは、毎週安息日にシナゴーグという集会所で礼拝をささげていました。
ところが羊飼いは、礼拝だからといって安息日に休みをとることができず、
羊を飼わなければならなかったようです。
そのため「安息日を聖なる日とする」という律法が守れなかったので
人々からは、良く思われない職業となっていたようです。
ベツレヘムの野で野宿していたとありますから、
夜も野原で野宿しなければならない程の、厳しい仕事だったことは確かです。
夜間に働く仕事といえば、ガリラヤ湖の漁師も同じですが
羊飼いは、夜間に狼などの外敵から羊を守るという危険にも直面していました。
3.羊飼いにイエス・キリストの誕生の知らせが真っ先に届けられた
そんな羊飼いに、一番最初にイエス・キリストの誕生の知らせが
届けられているのです。
人々から、疎んじられ蔑まれていたような、そんな羊飼いが
全世界の救い主の降誕の知らせを、真っ先に聞いたのです。
救い主は、人の評価や、社会的地位や、財産の多さなどとは、
全く無関係であったことがわかります。
そうではなく、へりくだった人、自分の罪深さや弱さを認識していた人こそ
救い主イエス・キリストから、近かったことがわかります。
人間的な評価基準ではなく、神の判断基準で見ることの必要性を教えられます。
【今日の聖書】
その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、
夜通し羊の群れの番をしていた。
すると、主の天使が近づき、
主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
天使は言った。
「恐れるな。わたしは、
民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
今日ダビデの町で、
あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。
あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている
乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」
ルカによる福音書 2章8〜12節