田和山遺跡
今日は、八雲立つ風土記の丘所長の松本岩雄さんから
田和山遺跡について、教えて頂きました。
田和山には1975年からすでに、3基の古墳が存在することが知られていたそうですが
1989年に宅地開発をしようとして、調査したところ
古墳9基と神社跡1つが出てきたため、松江市が土地を取得したそうです。
そして1997年、市立病院を移転候補地に選ばれたため
発掘調査が開始され、三重環濠が判明したため
保存運動が活発化し、全国から要望書と陳情書が届くことになり
2001年8月13日、国史跡指定ということになったそうです。
田和山の三重環濠の内側には、少しの建物しかなく、
ほとんどの住居跡が、環濠の外にあるということなのですが、
弥生時代の遺構においては、この構造は極めて珍しいとのことでした。
土器や石器、鉄器やガラスだけでなく、
硯が出てきたそうで、
硯ということは、筆で文字を書いていたということになり
当時もすでに、文字の文化だったことがうかがえるとのことでした。
弥生時代というのは、私たちが考えているよりも高度な文化だったようです。
また荒神谷で出てきた銅剣と同じ形の「銅剣形磨製石剣」も出土しているので
荒神谷遺跡との関連も、大きかったと考えられるそうです。
ただ硯は出てきても、文献が存在しないため、
一体どんな人々が、何の目的で三重環濠を造って、
その周りに暮らしていたのかは、謎だということでした。
田和山遺跡の頂上に、9本柱の穴の跡があるので、
出雲大社も同じ9本柱なので、その関係はどうか伺ってみましたが
もしかしたら、関係があるかもしれないけれども、
はっきりとは、わかっていないそうです。
1.ソロモンは他の神々のために聖なる高台を築いた
聖書で「高い丘の上に何かを造る」ということから想像するのは、
偶像崇拝のための高台です。ソロモン王が晩年それを造っています。
彼は晩年、異邦人の妻たちの影響で、他の神々に心を向けてしまいます。
ソロモンが老境に入ったとき、彼女たちは王の心を迷わせ、
他の神々に向かわせた。
こうして彼の心は、父ダビデの心とは異なり、
自分の神、主と一つではなかった。
列王紀上 11章4節
ソロモンは、モアブ人の憎むべき神ケモシュのために、
エルサレムの東の山に聖なる高台を築いています。
アンモン人の憎むべき神モレクのためにもそうしたといいます。
そのころ、ソロモンは、
モアブ人の憎むべき神ケモシュのために、
エルサレムの東の山に聖なる高台を築いた。
アンモン人の憎むべき神モレクのためにもそうした。
列王紀上 11章7節
さらにソロモンは、シドン人の女神アシュトレト、
アンモン人の憎むべき神ミルコムに従ったといいます。
ソロモンは、シドン人の女神アシュトレト、
アンモン人の憎むべき神ミルコムに従った。
列王紀上 11章5節
このようにしてソロモンは晩年、主から離れてしまったのです。
主の目に悪とされることを行い、
父ダビデのようには主に従い通さなかったのです。
ソロモンは主の目に悪とされることを行い、
父ダビデのようには主に従い通さなかった。
列王紀上 11章6節
そして山の上に、偶像のために神ではないもののために
高台を築いてしまったのです。
2.レハブアム王も他の神々のために聖なる高台を築いた
それはソロモンの息子レハブアム王にも引き継がれます。
彼らもまたあらゆる高い丘の上と、茂った木の下に、
聖なる高台を築き、石柱、アシェラ像を立てた。
列王紀上 14章23節
このことによって、主の怒りを招いていたのです。
ユダの人々は、主の目に悪とされることを行い、
その犯した罪により、
先祖が行ったすべてのことにまさって主を怒らせた。
列王紀上 14章22節
このように、聖書で高台というと、
ソロモンに始まる、偶像崇拝の場所ということになります。
これが取り除かれなかったばかりに、神に仕えることが妨げられ
それが16代
※1のヨシヤ王まで続いていたのです。
3.ヨシヤ王は聖なる高台を取り壊した
ヨシヤ王は、高台の神殿をすべて取り除いています。
まず、ソロモンが造った聖なる高台を汚します。
王はエルサレムの東、
つまり滅びの山の南にあった聖なる高台を汚した。
これはイスラエルの王ソロモンが、
シドン人の憎むべき神アシュトレトのため、
モアブ人の憎むべき神ケモシュのため、
アンモン人の忌むべき神ミルコムのために築いたものであった。
列王記下 23章13節
続いてネバトの子ヤロブアムが造った聖なる高台を取り壊しました。
彼はまたベテルにあった祭壇と、
イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムが造った聖なる高台、
すなわちその祭壇と聖なる高台を取り壊し、
更に聖なる高台を焼いて粉々に砕き、
アシェラ像を焼き捨てた。
列王記下 23章15節
ヨシヤはまた、サマリアの町々にあった聖なる高台の神殿を取り除いています。
ヨシヤはまたサマリアの町々にあった聖なる高台の神殿をすべて取り除いた。
これらはイスラエルの王たちが造って主の怒りを招いたものであった。
彼はベテルで行ったのと全く同じようにこれらに対しても行った。
列王記下 23章19節
むすび. 心の中の聖なる高台を取り除こう!
このように聖書で高台というと、ソロモンが造った聖なる高台から始まる
偶像崇拝のための場所が、思い浮かんできます。
16代目の王のヨシヤ王に至るまで、それは存在していました。
そしてヨシヤ王になってはじめて、それらの高台は取り除かれたのです。
私たちの心の中にも、主に背く高台がないでしょうか?
それを残し続けていたら、罠になります。
神以外のものを、神のようにしていないか、
もう一度心の中を、吟味していく必要があります。
「自分が褒められる」ことを、求めていなかっただろうか?
「自分の利益」が、優先されていなかっただろうか?
「あの人よりも」という妬みが、行動の原動力になっていなかっただろうか?
「社会的地位のために」という、自己実現が行動の原動力ではなかったか?
その他いろいろとあるでしょう。
そのような神に喜ばれない、心の中にある高台を
今日取り除いていき、捨て去っていきましょう。
【今日の聖書】
そのころ、ソロモンは、
モアブ人の憎むべき神ケモシュのために、
エルサレムの東の山に聖なる高台を築いた。
アンモン人の憎むべき神モレクのためにもそうした。
列王紀上 11章7節
※1アタルヤを7代目とすると16代目だがアタルヤを除けば15代目