ラワン材の貯木場
昔は下宇部尾には、ラワン材の貯木場があって、
境港のベニヤ板工場の、材料として使われていたそうです。
今年の7月10日の県知事の定例記者会見で、知事が説明しています。
島根県のサイトに
詳細が記されています。
まとめると、以下のようになるようです。
・中海の中に県が管理している貯木場がある
・昭和55年から合板用輸入木材を保管する施設として使用してきた
・しかし合板原材料が輸入木材から国産材にシフトしたため
現在5年以上ずっと木が一本も入っていない状態が続いている
・年間300万円前後の維持費が使われ続けている
・合板業界は、世界情勢や国内林業の事情による木材需給の変動で
今後の見通しが不透明と説明している
・合板協会は、施設を使える状態で管理しておいてほしいと要望
「ラワン材を輸入していた時は、中海の貯木場を使用していたが、
現在は国産材を利用しているため、輸入材を使用しておらず、
貯木場は、使われていない」ということのようです。
「今後また、輸入材を利用することも考えられるので、
その時のために、貯木場はつぶさずに再利用できるように
島根県で年間300万円の費用をかけても維持管理していく」ということです。
聖書の中で輸入木材と言えば、ソロモンの時の神殿建築が思い浮かびます。
レバノン杉や、糸杉を輸入しています。
今と同じように、水に浮かべていかだにして運んでいたと記録されています。
1.ソロモンの神殿建築のためにダビデ王は木材も準備した
ダビデ王は、その子ソロモンが神殿を築くために
自分が死ぬ前に、多くの準備をしました。
切り石や、鉄、青銅を大量に準備したと記録されています。
ダビデは、
「わが子ソロモンは、主のために壮大な神殿を築き、
その名声と光輝を万国に行き渡らせるためにはまだ若くて弱い。
わたしが準備しなければならない」と言って、
死ぬ前に多くの準備をした。
歴代志上 22章5節
その中の一つに、レバノン杉もありました。
レバノン杉も、シドン人とティルス人が
大量にダビデのもとに運んで来たので、その数は分からなかった。
歴代志上 22章4節
ダビデの時代に、レバノン杉はすでに大量に準備されていたようです。
そしてソロモン王の時代になって、いよいよ神殿建築が始まりますが
ソロモン王も、さらにレバノン杉を集めています。
2.ソロモン王も神殿建築のために木材を準備した
2.1 ソロモン王はティルスの王ヒラムに依頼した
ソロモン王は、神殿を建てるにあたり
ダビデ王と友好関係にあった、ティルスの王ヒラムに、
レバノン杉を供給してほしいと頼んでいます。
ソロモンも使節をヒラムのもとに遣わして、こう言わせた。
列王紀上 5章16節
ここに至ってわたしは、わたしの神、
主の御名のために神殿を建てようと考えています。
主が父ダビデに、
『わたしがあなたに代えて王座につかせるあなたの子が、
わたしの名のために家を建てる』と言われたからです。
それゆえ、わたしたちのためにレバノンから杉を切り出すよう、
お命じください。
わたしの家臣たちもあなたの家臣たちと共に働かせます。
あなたの家臣たちへは、仰せのとおりの賃金をわたしが支払います。
ご存じのように、当方にはシドンの人のような
伐採の熟練者がいないからです。」
列王紀上 5章19〜20節
レバノンには、レバノン杉が大量にはえていたようです。
そしてシドンの人々が、伐採にかけては熟練していたようです。
そのレバノン杉を、神殿建築のためにソロモン王は収集したのです。
2.2 ヒラムは喜んでソロモン王に供給した
ヒラムは大いに喜びました。
そしてレバノン杉だけでなく、糸杉をも供給すると
ソロモン王に答えたのです。
ヒラムはソロモンの言葉を聞いて大いに喜び、
「今日こそ、主はたたえられますように。
主は、この大いなる民を治める聡明な子をダビデにお与えになった」
と言った。ヒラムは使節を遣わして、こう言わせた。
「御用件は確かに承りました。
レバノン杉のみならず糸杉の木材についても、
お望みどおりにいたしましょう。
列王紀上 5章21〜22節
2.3 木材はいかだに組んでとどけられた
そしてそれらの木材は、いかだに組んでソロモンの元に届けられたのです。
わたしの家臣たちにこれをレバノンから海まで運ばせ、
わたしはそれをいかだに組んで、海路あなたの指定する場所に届け、
そこでいかだを解きますから、お受け取りください。
あなたには、わたしの家のための食糧を提供してくださるよう望みます。」
列王紀上 5章23節
3.レバノン杉は神殿のために用いられた
こうして集められたレバノン杉は、神殿の壁面や
至聖所の壁面のために用いられ、
神殿は見事に完成したのです。
彼は神殿の内壁を床から天井の壁面までレバノン杉の板で仕上げ、
内部を木材で覆った。神殿の床にも糸杉の板を張り詰めた。
また、神殿の奥の部分二十アンマに床から
天井の壁面までレバノン杉の板を張って、内部に内陣、
すなわち至聖所を造った。
列王紀上 6章15〜16節
むすび.私たちも主の体の一部を構成している
レバノン杉は、レバノンから切り出され、エルサレムに運ばれて
神殿のための、重要な材料になっていきました。
切り出されたからこそ、神殿の一部として使われたのです。
私たちもそのように、悪魔の支配下にあるこの世から切り出され、
イエス・キリストの十字架の血潮によって主のもとに、戻ったのです。
そして、主の体である教会の、大切な一部となったのです。
重要な、なくてはならない、大切な一部なのです。
なくてよい人など、ひとりもいないのです。
そして神はその一部である私たちを、限りなく愛して喜んでおられるのです。
今、神は、教会の体となった私たちを、大いに用いようとしておられるのです。
そのために、私たちを整え、用意ができた者としようとして
訓練を与え、練りきよめてくださっているのです。
【今日の聖書】
あなたがたはキリストの体であり、
また、一人一人はその部分です。
コリントの信徒への手紙一 12章27節