今日のできごと


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2018/10/2(火)



主を憎む者の友になったヨシャファト王

1.ヨシャファト王は悪王アハブの提案に乗ってしまった

 ヨシャファト王も、主の目にかなう正しいことを行った王でした。
 けれども悪王であったイスラエルのアハブ王と、姻戚関係を結んでしまい
 アハブ王と共に、ラモト・ギレアドへの戦いに同行してしまいます。

 イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャファトに、
 「わたしと一緒にラモト・ギレアドに行っていただけませんか」と言った。
 彼は答えた。
 「戦うときには、わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体です。」
 歴代志下 18章3節

 ヨシャファト王はあまりにも安直に、アハブ王の提案に同意してしまっています。
 その後、預言者に問うてはいますが、ここできっぱりと断ることもできたはずです。
 悪に対しては、毅然とした態度が求められていました。

2.ヨシャファト王はもうすこしで殺されるところだった

 戦いの中で彼は、もう少しでアハブ王に間違えられて殺されるところでしたが
 彼は助けを叫び求め、主が彼を助け出されました。けれども、そもそも
 アハブに誘われてこの戦いに安易に出て行ったこと自体が、間違いだったのです。

 戦車隊の長たちはヨシャファトを見たとき、
 「これこそイスラエルの王にちがいない」と言い、
 彼を包囲して攻めかかろうとした。
 ヨシャファトが助けを求めて叫んだので、主は彼を助けられた。
 すなわち神は彼らをヨシャファトから引き離された。
 歴代志下 18章31節

3.ヨシャファト王は悪人の友となるという失敗をしてしまった

 戦いの直後に、ヨシャファト王は、先見者ハナニの子イエフから
 厳しい叱責を、受けることになるのです。

 先見者ハナニの子イエフは、ヨシャファト王の前に進み出て言った。
 「悪人を助け、主を憎む者の友になるとは何事ですか。
 歴代志下 19章2節 (前半)

 アハブ王という悪人を助け、主を憎むアハブ王の友になって共に行動したことは
 悪を戒めずに悪を助長し、主を憎むことを良しとして、
 悪に妥協してしまうことに、他ならなかったのです。

むすび.悪人を悪から離れさせることこそ真実の愛

 私たちは悪を行っている人を憐れみ、愛します。
 私たちは、悪を行う人が悪から離れることを願いますが、
 悪を行っている人と一緒になって、悪を行うことはしません。

 ヨシャファト王は、まさに悪を行っているその人の悪をまったく戒めずに
 一緒になって、行動してしまったのです。そこを主が咎められたのです。
 悪を行う人を愛して憐れみますが、その人を戒めずに悪を放置してはならないのです。

 人を愛しますが、悪は憎み退けなければならないのです。
 悪人の悪を放置して容認してしまうことは、愛でも何でもありません。
 悪人を悪から離れさせることこそ、本当の愛なのです。

 愛には偽りがあってはなりません。
 悪を憎み、善から離れず、兄弟愛をもって互いに愛し、
 尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。
 ローマの信徒への手紙 12章9〜10節

 【今日の聖書】
 ユダの王ヨシャファトは、無事にエルサレムの宮殿に帰った。
 先見者ハナニの子イエフは、ヨシャファト王の前に進み出て言った。
 「悪人を助け、主を憎む者の友になるとは何事ですか。
  そのため、主の怒りがあなたに下ります。
 歴代志下 19章1〜2節


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