今日のできごと


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2018/1/23(火)



癒しと救いの関係

 福音書を読むと、イエス・キリストが、
 著しく多くの人々を癒されたことがわかります。
 病気の種類も様々でした。

 てんかんの人、中風の人、盲人、口のきけなかった人、足の不自由な人、
 片手の萎えた人、12年間出血の止まらなかった人、
 重い皮膚病、38年間病気で苦しんでいた人、などです。

 人々がイエスの元に続々とやって来たのは、そのためでもありました。
 けれども、いやされたからと言って、
 必ずしも、信仰を持ったというわけではなかったようです。

 ある時、10人の重い皮膚病を患っている人々がいやされましたが、
 イエスの所に、神を賛美するために戻って来た者は、
 全員ではなく、そのうちのたったのひとりだけでした。

 そこで、イエスは言われた。
 「清くされたのは十人ではなかったか。
  ほかの九人はどこにいるのか。
  この外国人のほかに、
  神を賛美するために戻って来た者はいないのか。」
 ルカによる福音書 17章17〜18節

 他の九人は、戻ってくることはなかったのです。
 「いやされて良かった!」で終わってしまい、
 神への感謝が、忘れ去られてしまっていたのです。

 「病気がいやされたら必ず信仰を持つ」
 というわけではないことが、わかります。
 たとえいやされても、良かった良かったで終わってしまう

 それが罪人である人間の、偽らざる姿なのです。
 私たちは、これらの人々を笑ったり愚かだと裁くことはできません。
 私たちも同じ罪人であり、そうなりがちだからです。

 感謝を忘れない人になりたい、
 いつも神に感謝をささげている人になっていたいと、そう願いますが、
 また同時に、病気が治ったとしても、キリストの十字架の血潮による

 罪の赦しを受け取らなければ、最後には永遠に滅んでしまうことを忘れず、
 「病気のいやし」以上の「魂の救い」をもたらす福音を、
 しっかりと伝えていきたいと、切に願っています。

 【今日の聖書】
 そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。
 人々がイエスのところへ、
 いろいろな病気や苦しみに悩む者、
 悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、
 中風の者など、あらゆる病人を連れて来たので、
 これらの人々をいやされた。
 マタイによる福音書 4章24節


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