今日のできごと
2017/1/23(月)

人の怒りは神の義を全うし得ない
悪に対して、怒りを覚えることがあるかもしれません。
しかし、どんなに義憤だと思っても、人間には限界があります。
悪を行った人の、動機のすべてを完全に知ることができませんし、
事実を誤認してしまっている場合もあります。
「悪が正しく裁かれること」を願うこと自体は、
決して罪ではありません。
悪は正しく裁かれるべきものです。
そのまま放置されていては、ならないものです。
しかし私たち罪人にとって、
「悪を完全に正しく裁くこと」は不可能です。
「悪に対して完全に正しく怒ること」も不可能です。
怒りの中に、どうしても自己中心性や主観、事実誤認が入り込みます。
「私は、神がその悪に怒っているのと同じように怒っているのだ」
と思ったとしても、そんなことは人間にはできません。
どうしても、間違った怒りが入り込んでしまうのです。
完全に正しく怒ることができるのは、神だけです。
人にはできません。
「私が今怒っている怒りは、神の前に正しい怒りだ」
ということは、誰も言えないのです。
それは「私は完全に正しい人間だ」と言っているのと同じです。
罪人である私たち人間の怒りは、神の義を実現しないのです。
【今日の聖書】
わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。
だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、
また怒るのに遅いようにしなさい。
人の怒りは神の義を実現しないからです。
ヤコブの手紙 1章19〜20節