古代出雲王国はあったか?
昨日は、島根県埋蔵文化財調査センターの内田律雄氏のお話を伺いました。
テーマは、「古代出雲王国はあったか?」というテーマでした。
結論から言うと「大和朝廷に匹敵するような政治的王国はなかった」ということで
政治的王国ではなく、大和朝廷の支配による
「宗教的王国があったのではないか」ということでした。
確かに、荒神谷遺跡からは358本もの銅剣や数多くの銅鐸が出土し、
出雲に王国があったことを示唆しているようにみえるのですが
銅剣や銅鐸は、祭儀でしか使用しないもので実際の武器ではないから、
あったのは政治的な王国でなく、宗教的な王国だろうということでした。
それもあくまでも、大和朝廷が定めたもので、
大和朝廷に対抗する王国ではなかっただろうとのことでした。
ただ、なぜ出雲なのかということについては、わからないということでした。
また、魏志倭人伝に出雲という名前が出てこないのだが、
きっと別名で出ているに違いない、もしかしたら「呼邑国」が、
意宇と同じ、「おう」と読めそうなので
呼邑国なのではないか?
と推測されたそうですが、やはり無理があるだろうということで
最終的には却下されていました。
出雲に政治的王国はなかったという結論でしたが、
古事記の景行天皇の段によると、倭建命が出雲で出雲建を倒していますので
政治的対立をまったく否定していいのだろうか?という疑問は残ります。
いずれにしても、古代出雲王国がどうであろうと、
イエス・キリストこそ、主の主、王の王なので、
私たちは、イエス・キリストに従って生きていくのです。
イエス・キリストを王とする神の国の国民として、
神の御心を行って、生きていくのです。
御心を行うことによって、最終的に、神の栄光を表わしていくのです。
【今日の聖書】
この者どもは小羊と戦うが、小羊は主の主、王の王だから、
彼らに打ち勝つ。
小羊と共にいる者、召された者、選ばれた者、忠実な者たちもまた、
勝利を収める。」
ヨハネの黙示録 17章14節