行商の魚売り
昔の松江には、行商の魚売りの人がおられたそうです。
境港や美保関で捕れた魚を、リヤカーに積んで、
毎朝、町の中を売り歩いていたというお話でした。
まさか、境港や美保関からリヤカーを引いて
やって来ていたわけではないでしょうから、途中まで車で運んで
そこからリヤカーに積んで、売り歩いていたのだろうということでした。
調べてみると、カンカン部隊
1と呼ばれる女性行商人が2013年時点でも
おられたとのことで、カンカン部隊であれば、大橋川沿いにある
松江中央水産物卸市場
2で、セリで魚を買い付けていたと考えられます。
イエス・キリストの弟子の、ペトロやヨハネたちも漁師でしたから
当時も、捕った魚を売って生計を立てていたことでしょう。
魚を捕って、それを売って生計を立てるという生活が、
時代を超え、国を越えて、同じようになされていたということは
感慨深いものがあります。ペトロやヨハネたちは、
その平凡な生活の中で、イエスに出会い、人生が変えられているのです。
その同じイエス・キリストを、時代を超え、国を越えて、同じように
今この21世紀の日本で、私たちは信じて救われているのです。
時代や場所を超えても変わらない神の恵みに、感謝します。
【今日の聖書】
イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、
二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、
湖で網を打っているのを御覧になった。
彼らは漁師だった。イエスは、
「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。
マタイによる福音書 4章18〜19節
1カンカン部隊とギョウショウニン −島根県松江市の行商人たち―
2松江中央水産物株式会社 〒690-0005 島根県松江市和多見町153