たたら製鉄
出雲は、日本古来の製鉄法である「たたら製鉄」でも有名です。
たたら製鉄関連の施設が、奥出雲を中心として点在しています。
今日は、それらの中から10個ほど紹介していきます。
(1)出雲たたら村 島根県雲南市 掛合町 現在閉鎖中
「たたら侍」という映画が上映中ですが、そのロケ地が
「出雲たたら村」です。
松江市街からだと、車で1時間ほどで行くことができます。
国道54号線の近辺で、クラシック島根カントリークラブのすぐそばにあります。
映画の撮影用に人工的に造成して作った村ですが、
戦国時代の、たたら製鉄の村を再現しているということです。
昨年は期間限定で、2016年7月15日(金)〜10月2日(日)の間だけ
「出雲たたら村」×「居酒屋えぐざいる」というテーマパークが
開催されていたようです。
(2)奥出雲たたらと刀剣館 島根県仁多郡奥出雲町横田1380-1 月曜定休
また、奥出雲の横田には
「奥出雲たたらと刀剣館」という施設があって
こちらは520円で見学ができるようです。刀剣鍛錬実施日は1250円になります。
作刀鍛錬実演は、毎月2回、第2日曜日、第4土曜です。
日本で唯一、奥出雲の地で操業を続ける「日刀保たたら」で生産される
和鋼「玉鋼」を用いて造られる「日本美術刀剣」について
展示解説を行っている施設だそうです。
実物大の「たたらの炉」とその複雑な地下構造も、見ることができるそうです。
(3)たたら角炉伝承館 島根県仁多郡奥出雲町上阿井1325-6
もうひとつ
「たたら角炉伝承館」という無料の見学施設もあります。
ここも松江市街から、車で1時間ほどで行くことができます。
ここでは、角炉による製鉄法の歴史や構造を、
パネルと実物大の模型で紹介展示してあるそうです。
(4)鉄の歴史博物館 島根県雲南市吉田町吉田2533番地 月曜定休
4つ目に、たたら製鉄の歴史や技術・人々が使っていた道具の展示をしている
「鉄の歴史博物館」があります。室町時代に「たたら製鉄」を始めたと
伝えられている田部家についても展示しているそうです。510円です。
(5)鉄の未来科学館 島根県雲南市吉田町吉田892番地1 月曜定休
5つ目に、鉄の歴史博物館の近くにある施設で、
@菅谷たたら製鉄の炉と地下構造の復元模型
Aイギリスのオールドファーニスの模型
B橋野高炉の模型
などが展示されている
「鉄の未来科学館」があります。510円です。
(6)絲原記念館 島根県仁多郡奥出雲町大谷856 展示替え(3,6,9月に各3日)
6つ目に、400年に渡って続く奥出雲の旧家「絲原家」の記念館
「絲原記念館」があります。絲原家の伝承してきた、たたら資料
美術工芸品・民俗資料が展示してある記念館ということです。1000円です。
(7)和鋼博物館 島根県安来市安来町1058番地 水曜定休
7つ目に、たたら製鉄によってつくり出された鉄の歴史や文化、産業を
わかりやすく紹介している
「和鋼博物館」があります。
たたら製鉄に欠かせない足踏み式の「天秤ふいご」を展示してあります。
場所は、安来港の近くです。300円です。
(8)可部屋集成館 島根県仁多郡奥出雲町上阿井1655 月曜定休&冬季休業
8つ目に、奥出雲櫻井家に長年累代に渡り伝えられてきたものを集成した
歴史資料館である
「可部屋集成館」があります。
可部屋集成館は隣接する櫻井家に江戸期から伝わる美術工芸品、歴史資料を
展示した歴史資料館です。櫻井家は松江松平藩の鉄師頭取を勤めていました。
そこで使われていた“たたら製鉄”の道具や有形民俗資料、
藩主お成りの際に使用された掛け軸、床飾り等の調度品などがあるそうです。
(2)の「たたら角炉伝承館」の南2キロほどの所にあります。1000円です。
(9)羽内谷(はないだに) 鉄穴流し 島根県仁多郡奥出雲町竹崎
9つ目に、砂鉄を採取するための鉄穴流しの跡地である
「羽内谷 鉄穴流し」
があります。
鉄穴流しとは、砂鉄を含む山砂を渓流に流すと、軽い砂が下流に流れていき、
重い砂鉄が底に沈んで溜まるので、それを採取する砂鉄採取方法です。
奥出雲町でも昭和47年まで鉄穴流しが行われてきたそうです。見学無料。
(10)田部家土蔵群 島根県雲南市吉田町吉田
10個目に、日本のたたら製鉄の中心地であり、鉄と共に栄えた吉田村の
「田部家土蔵群」があります。
田部家は、1707年から1906年までの間に21の蔵を建築しました。
その土蔵群の中には鉄蔵、扶持蔵などがあるそうです。
(11)大原棚田 島根県仁多郡奥出雲町大馬木13
11個目に、鉄穴流しのための砂鉄を含む土壌採掘の跡を棚田にした
「大原棚田」があります。
高品質な仁多米は、こういう棚田などで生産されているようです。
このほかにもまだありますが、詳しくは
「しまね観光ナビ」などの
観光情報サイトをみるとわかります。
たたら製鉄
鉄の道文化圏
安来市観光協会
しまね観光ナビ
奥出雲ごこち
島根県内では、真砂砂鉄が採れるため、出雲地方では古くから
たたら製鉄が、行われていたそうです。
その製鉄方法は、ヒけら押し法(3日押し法)と言います。
三昼夜に渡って、不眠不休で行なうということです。
重労働であったことが伺えます。
その分、高品質な製品を創りあげることができたわけです。
1.聖書の中に記されている鉄
聖書の中にも、鉄は出てきます。創世記の4章に、早くも登場してきます。
ノアの洪水の前ですが、カインの子孫のレメクとツィラの間に生まれた
トバル・カインが、鉄器を作ったと記録されています。
ツィラもまた、トバル・カインを産んだ。
彼は青銅や鉄でさまざまの道具を作る者となった。
トバル・カインの妹はナアマといった。
創世記 4章22節
この時の製鉄方法は、どのようなものだったのでしょうか?
そこまでは聖書に記されていませんが、すでにノアの洪水以前に
鉄が使われていたことが、わかります。
2.剣を取る者は皆、剣で滅びる
たたら製鉄もそうですが、結局鉄は、刀剣の材料となっていくのです。
武器の材料となるのです。争い戦うための武器ですが、
「剣を取る者は皆、剣で滅びる。」とイエスは言われます。
そこで、イエスは言われた。
「剣をさやに納めなさい。
剣を取る者は皆、剣で滅びる。
マタイによる福音書 26章52節
3.真の剣は神の言葉である「聖書の言葉」
現在の私たちは、鉄の剣で戦いません。
私たちの戦いは、悪の誘惑や沸き上がる不信仰に対して戦う
目に見えない戦いです。心の内側での戦いなのです。
心の中では、日々様々な誘惑との戦いが続きます。
「怒れ」「高慢になれ」「欲を満たせ」「争え」「他人を見下せ」「嘲笑しろ」
「仕返せ」「だませ」「罪を隠せ」というような誘惑との戦いです。
これこそ、悪に誘い不信仰に誘う悪の諸霊との戦いなのです。
この戦いに、鉄の剣は不要です。何の役にも立ちません。
神の言葉である聖書の言葉こそ、私たちの持つべき真の剣です。
また、救いを兜としてかぶり、
霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさい。
エフェソの信徒への手紙 6章17節
むすび.神の言葉を教える聖霊によって勝利!
そして神の霊である聖霊の導きに従って生きるなら、
悪の誘いに負けて、罪の奴隷になることはありません。
聖霊の力は、私たちの考える以上に、とてつもなく大きいのです。
わたしが言いたいのは、こういうことです。
霊の導きに従って歩みなさい。そうすれば、
決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。
ガラテヤの信徒への手紙 5章16節
【今日の聖書】
悪魔の策略に対抗して立つことができるように、
神の武具を身に着けなさい。
わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、
支配と権威、暗闇の世界の支配者、
天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。
だから、邪悪な日によく抵抗し、
すべてを成し遂げて、しっかりと立つことができるように、
神の武具を身に着けなさい。
エフェソの信徒への手紙 6章11〜13節